仕事と晩飯とその他

日記です。

出版VANとは

出版VANについて簡単な説明をとのこと。

出版VANとは、出版社と取次を結ぶ道だと考えてください。まず道がないと行き来ができないですね。でも道を通しても行き来が無ければ意味がない。ではせっかく通した道に何を通すか。最初は書誌データと在庫データでした。でも書誌データはモノと関連付けられないといけないので結局あまり使われませんでした。在庫情報は既にあるモノ情報を更新する意味で重要です。ただ、道を作りそれを維持するコストを考えるとそれだけでは割に合わない気がします。次に取次から出版社への発注データがVANという道を使って移動しだしました。売上に直結するデータなのでこれは非常に意味があります。それまでの在庫情報は出版社から取次への一方通行でしたが、受注データは出版社が出荷日の確認を返すことで双方向になりました。

ここまででも導入した社にとっては大きな意味がありました。が、こうなると次にこの道を使って何を運ぶかです。

次は返品のデータです。伝票の代わりに返品データが流れます。これが可能になりつつある前提は取次のデータの信頼性の向上です。IT化は省力化だけでなく「正確さ」の意味において大きな変化をもたらしています。返品データの流通によって返品入庫の際の検品や伝票の再入力などの手順が大きく変わるはずです。

その次はいわゆる直受注という流れです。これはつまり出版社が受けた注文を取次に流すということですが、取次の在庫の活用ということが大きい。そのための前提として王子NEXTや桶川があります。

あまり簡単ではないですが、とりあえずこんな感じで。

「出版VANは出版社と取次を結ぶ幹線道路」
「幹線道路を使って何(どんなデータ)を流通させるかが肝要」

ということです。