仕事と晩飯とその他

日記です。

シンポジウム第一夜

商品基本情報センターについて大江さん(JPO)、共有書店マスタ・ユーザ会について田中さん(筑摩書房)、本DAS-Pについて児玉さん(三省堂書店)。

統一された書誌データベースの第一歩として商品基本情報センターが運営を開始したことについて。その過程、現状と将来。販売データの収集から物流まで、全ての基本として存在する商品のデータ。

書店にユニークIDを与えることでできること、見えること。特に営業的な側面から。できないことも。つまり、いくらデータがあってもそれをどう絞り込むか、それは書店マスタだけでは実現されない。販売データや物流のデータ。それらのデータを紐付けするためのキーとしての書店ID、商品コード。

PubLineをデファクト・スタンダードとして理解したうえでリアルタイムの売上に力点を置いた販売データの公開を実現。これを生かすも殺すも使い方次第。

これからの可能性についてだけでなく、具体的な活用の方法論についても質疑の中で。POSデータで重要なのは「本来売れるはずのお店・品が売れていない」ということの発見だと個人的には思っている。つまり売れているデータより売れていないデータ。書誌データで絶版情報を登録するのも近いものがある。「その商品は現在入手できません」と答えるための在庫(絶版・品切)情報。共有書店マスタのテーブルはACCESSいじれる人間ならいくらでもなんとでもなります。これからますます重要になるのは共同であたるということ。一社では実現できないことも多数で関わることで実現できたり金額の負担が軽減したりする。レインボーとP-Netの費用の違い。パソコンとインターネットのおかげで実現された低価格。

商品と付随して流れる「情報」。出版社による「書誌及び在庫データ」の提供から始まる流れは書店からの「販売データ」の提供につながる。そこまでは第一夜。

第二夜は返品と受注。取次からの返品物流に付随して「返品データ(物流データ)」が返ってくる時代。それに対応できる出版社は良いとして対応できないところはどうするか? バッファとしての流通倉庫。出版社ができないことを実現するという方向性に倉庫が向かっている。受注も。ネットでの共同受注を倉庫が実現する。

第二夜は22日。乞うご期待。