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日記です。

ISBNを入力していくと、書誌情報が表になる 〜 石田さんの話

FBでたまたま見かけた投稿で、「ISBNを入力していくと、書誌情報が表になる」サイトがあることを知る。どれどれと思って見に行ったら、亡くなった石田豊さんが立ち上げた「YOMUPARA」だった。

石田さんはYOMUPARAで読書グッズの販売をする中で、バーコードリーダーを扱っていた。個人の蔵書管理に使うと言う。「そんな人いるんですか」「俺がいる」みたいな話をしたようなしなかったような。

石田さんは『MySQL入門以前』という本を書いていて、出版の前に読者リサーチというか、実際に本の内容を使ってSQL(とPHP)を勉強する会を開催するので参加しないかと誘われた。いや、誘われたというより、「参加するよね」ということで製本したゲラを送られたのだ。当時、PHPも触ったことが無かった自分にはハードルが高いなあと思いつつ、できれば参加したかったのだが、今ひとつタイミングが合わずに不参加となった。

それほど頻繁に接点があったわけではない。が、なんとなく、気にはなっていた。

MySQL入門以前』のゲラに付属していたCD-ROMは自分の環境では使えなかったのだが、ゲラは何度か通読した。が、すぐに忘れるほうなので……。

YOMUPARAの話は『MySQL入門以前』より前だった。デモも見たな、そう言えば。バーコードリーダー使ってまで蔵書管理したい個人というのがイメージできなかった。実は今でもそれは変わっていない。

石田さんが亡くなる直前まで書いていたWeb連載、最後の方は読むのが怖かった。

石田さんが亡くなった後、いよいよ実際にPHPSQLを触るようになってしばらくしてからまたゲラを開いてみた。なるほど、という感じ。気がつくと石田さんが「入門以前」と定義していた段階は越えていた。と、同時に、「この本を使って勉強してもよかったかもな」と、そう思えた。基本が丁寧に書いてある本だった。

昨日、本当にたまたま「ISBNを入力していくと、書誌情報が表になる」サイトのことを知って、それが石田さんのYOMUPARAだとすぐに気付いた。というか、YOMUPARAと書いてあるから気づくも何もないのだが。

FBの投稿は「今まで便利に使っていた「ISBNを入力していくと、書誌情報が表になる」サイトが急にエラーを表示するようになった」という内容だった。実際に試してみるとAMAZONAPIから書誌情報を取得するjavascriptのエラーだった。

石田さんと出逢った頃の自分なら、このエラーを見ても何もわからなかっただろう。けれど、今は何がどうなっているか、ある程度は分かる。

入力されたISBNを使ってamazonAPIを叩き書誌情報を取得する、そこは、はっきりとわかった。javascriptじゃなくてPHPでも同じことはできる。amazonAPIではなく、openBDを使おう。表にするのはどうしたらいいか。取得した書誌情報をDBに貯める? いや、そうじゃなくて、入力されたISBNだけをPOSTで渡してカンマでつないでopenBDのGETで書誌情報を一括で取得すればいい。それをforeachで回して表にするだけだ。

open_bib

一時間ちょいで作った。どうですか、石田さん、という気分。

でも、けっこうあちこち齟齬があって夜中に作り直したりもした。

ニヤリと笑って「甘いな」と言われた気がする。

精進いたします。