仕事と晩飯とその他

日記です。

コン販研について

私は直接の関係者ではないのであまり多くは語れません。

コン販研の成り立ちと現状については下記のページに詳しいのでご参照ください。
<a href="http://www.computerbook.jp/cpu/archive/2006/03/06/4605.aspx">「コンピュータ出版販売研究機構」の活動</a>

コン販研に参加していない出版社(私のいた出版社もそう)も、この棚分類をボウズに表記していました。お店はもちろんですが取次も参考にしていましたよ。

コン販研分類の優れていたと思う点は、1.従来の分類(十進分類やCコード)などから自由だったので技術の現状に合わせた細かい分類が可能だった、2.コード化したことで商品管理にも使うことができた、3.ボウズに表記が原則だったのでスリップの刷り直しだけで既刊にも対応できた、4.店員にコンピューターの知識がなくても正しく分類ができた(これが最大の功績)、5.参加していない出版社も自由に使えた、というところでしょうか。

逆に弊害は、1.どの店も同じ棚(でもこれは探すほうとしてはメリットですね)、2.分類が古くなってしまう可能性

分類が古くなる、という問題については改訂が行なわれて対応したようです。

こうした出版社主導での棚分類というのはそれこそ「金太郎飴書店」を招きかねないという意見もあると思います。ですが、金太郎飴書店は本当にダメですかね? どの店でも思い思いの場所に置いてあるという状態だと探すほうは困りませんか? 実際、コン販研分類でキチンと棚が作られていたお店は探しやすかった。そのうえで平台やフェアなどでお店の特徴を出すことも可能でした。

コン販研自体は圧力団体的な捉えられ方をして軋轢を生んだりもしましたし非参加出版社が対抗意識を持って集まったりという話もありました。

ですが、今になって改めて考えてみると、出版社の協業の成果としては滅多にないほど大きなものであったのではないかという気もします。