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日記です。

新書の並べ方(本屋のほんね)

<a href="http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20070924">新書の並べ方(本屋のほんね)</a>

いつも拝見しております。

私のわずかな書店バイト人生の中には某新書の担当及びそのウチの一冊を日本一(ダントツ)売った、という経験があります。その新書の棚そのものも日本で三本の指に入っていたはず。でもこれは私の力量ではなくお店の力です。他の新書の売れ方もすごかった。日本一の新書が複数ありましたから。文庫もね。もう随分前の話です。

基本的に、1.棚は番号順、2.平積はテーマ別兼売筋のストック(棚の方が動くので棚への補充用のつもり、棚下のストッカーと事務所の棚にもストックあり。ストッカーは棚での売筋を切らさないため&売行良好書、事務所はベストセラー商品)、3.エンドの平台は新刊&売行良好書、4.レジ前の平台はベストセラー、でした。エンド台の新刊は次のが出るとその横の前月の新刊コーナー(を勝手に作っていた)へ。そのさらに翌月は面陳の前々月の新刊コーナーへ。その次は平積か棚差しか。ベストセラーはレジ前だけでなくエンド台や元棚でも多面展開。

超大型店、かつ、15年ぐらい前だからできたことだと思います。その当時は文庫戦争みたいな感じで漫画文庫を含む新しい文庫がどんどん立ち上がってましたが文庫担当者は苦労してました。そんな中でも春陽堂文庫を宇宙一売っていたY君はすごかった。彼はちくまと中公も日本一だったはず。福武と河出もそうだったかな。中公の平積とか最高だった。看板やPOPも格好良かった。インパクトだけのオレとか足元にも及びませんでした。

思い出話はさておき、新書は著者で買うのは少ないと言いつつ、これだけ数が出ると著者での分類もアリかな。テーマ別・ジャンル別の分類もいいとは思うんだけど、分類するのが大変だからなあ。コン販研分類みたいにボウズに分類を表記するといいかもね。コンピュータ書はあの分類のおかげで売上伸ばしたからねえ。ま、その辺はオレは直接絡んでないのでアレだが。新書販売研究会とか、新書出してる出版社で考えてみてもいいんじゃないかな。あの方式はスリップを刷り直すことで既刊にも対応できるってのも利点だよね。大手が多いから足並みも揃いそうだし。オレなんかじゃなくて『本屋のほんね』のCHIAKICHIAKIさんとか『知ったかぶり週報』のKAJIEさんあたりが書いたら大手にも効くんじゃないのかなあ、どうでしょうね。