仕事と晩飯とその他

日記です。

電子書籍のコードの話

eコードの底本ありき(というより出版社記号ありき)の体系には反対なんだよなあ。ボーンデジタルのコンテンツがどうこうだけではなく、ISBNの出版社記号を持ってないところが蚊帳の外になっちゃう。それでいいのかと言われると良くないと思うんだよなあ。取ればいいじゃんじゃ済まないよねえ。

ただ、この手の絞込みというか境界線を定めるのどうこうという話には過分に、いわゆる「政治(政府による工作とかそういう陰謀論的なことではなく、マツリゴト的な駆け引き云々の総称として)」の要素が含まれる。んー、そういう問題じゃないのに。

ISBNは取得が比較的自由なところが素晴らしいと思っている。取引コードとかになるとグンとハードル上がるよね。で、そうやって絞り込む方向に無理が出始めていると思うんだよなあ。

届出制を前提としたシンプルなユニークコードの体系を用意した上で、関連する底本やらなんやらは別途その体系のコードをIDとしたデータベースでカバーしたほうがいいんじゃないかなあ。作品とか作者の同定の問題も中途半端にコードでカバーするよりそのほうが分かりやすいと思うんだけどなあ。

コードについてはユニークであるという一点だけが重要なんじゃないかという思いが拭えない。そのうえで、何をもってユニークなアイテムとするか否かということか。正直、版(改訂)の問題も含めてユニークコードが30桁でも40桁でもかまわないんじゃないかなあ。

日本に於けるISBNの功績はよく理解しているつもりだけど、それを継承する必然はあまりないのでは。と、自分はそう思っていますが、業界で体系として採用されるのであればもちろんそれには粛々と従う所存です。