仕事と晩飯とその他

日記です。

物流問題と価格帯

新文化で大々的に物流問題が取り上げられていた。物流は雑誌だけの問題じゃない。客注の拡大を下支えにという見解を公式に聞いたのは初めての気がする。弊社のように、雑誌を出していない、かつ、多数のお店に潤沢な在庫というわけではない、出版社にとって、客注の拡大は大歓迎だし、そこであればお手伝いできる部分も(微力ではあるが)ないわけではない。

弊社の場合、5月からは主力ジャンルがガクッと落ち込むのが通例だが、だからと言って(潜在的なものも含めて)需要そのものが極端に落ち込むわけではない。時期の問題が大きい。だからこそ、潜在的な需要に対して有効な刺激を与えられたら、その結果は「客注」という形で結実する可能性が高い。

となると、直接的には「読者への働きかけ」が第一となるが、小売に対しても「注文はお気軽にどうぞ」との働きかけは必須。で、「お気軽に」注文を出してもらうためには取次在庫の充実が重要になる。取次在庫の有無はなんだかんだでけっこう大きいと自分は見ている。ただ、以前(担当者の判断で在庫するかしないかを決定)と違って取次在庫は現在「書店からの注文量に応じて柔軟に在庫を判断」となっている。鶏が先か卵が先か、ということではなく、かなり明確に、「書店からの注文」が先なのだ。なので、書店に対して「気軽に注文してくださいね」をどこまで伝えられるかが客注拡大の鍵だ。

そのための最大の障害のひとつが弊社の商品の特殊性だ。それは正直いかんともしがたい。システムの問題もある。某社については何年もかけてかなり改善されたはず。今は某社についても直接当たっている。そちらもなんとかなるとけっこう違う。

単価の問題もある。幸い、弊社の場合は平均本体価格が2,000円を超えている。安過ぎると客注で扱いにくいが、なんとか下限だろう。社としてはもう少し上の価格帯も狙っている。次の新刊は試金石になりそう。

あれだなあ、考えてみるとやっぱりやるべきことは多い。少しずつでも解決していこう。そうしよう。