仕事と晩飯とその他

日記です。

無料で読める古典を調べての感想

無料で読める古典ガイドを調べてみた感想。

Project Gutenberg スゴイ。青空文庫もスゴイ。プロジェクト杉田玄白エライ。近デジ調べにくいしリンク貼りにくい。

日本では作品の公開と版面の保存がごっちゃになってる感じ。つまり、保存は版面であっても公開はテキストで読める状態でリンクが貼りやすいほうが使いやすいということ。色々勉強になる。

Google翻訳は全然ダメだと思った。でも、「これは解説? それとも本文そのもの?」程度を調べるには便利。翻訳の対象によるのかもしれない。今は翻訳を表示してから原文を参照ということだけど、逆に原文を表示して翻訳を参照表示にしてくれると語学の勉強には役立ちそう。

Google Booksには期待してたんだけど、結局、出版社の意向だと思うけどあんまり表示されてない。参照:『小僧の神様』(Google Books) 志賀直哉は1971年没。死後40年経っても作品は公開の財産にはならない。普通に売れている作品なので出版社には売上も利益も発生する。もちろん権利者に対して印税を支払っているとは思う。当然の話だ。けれど、志賀直哉の本を出している出版社には志賀直哉と会ったことのあるヒトはどれだけ残っているのだろうか。受け継がれた財産という事は容易いが……。古今の秀作を拾遺し公衆の便に供するとの意味での「文庫」出版は岐路に立っている気がした。

電子書籍は探しにくい」という指摘がある。確かに無料のテキストであっても探しにくい。紙の本なら本屋に行くとかアマゾンや楽天ブックスを見るとかそういうアクションが分かりやすい。電子書籍も、「どこに行ったら見つかる」というのは本当に大事。電子書籍オンライン書店が品揃えを重視している気持ちは分かる。「そこに行けば見つかる」は簡単だ。けれど、それとは逆の方向性ではあるが、書誌情報フォーマットの公開によって、「どこでどう探しても見つかる」の方向もあるんじゃないだろうか。自分としてはそちらにより大きな希望を感じる。