仕事と晩飯とその他

日記です。

耐えて忍ぶ

2月の自社の売上はギリギリ昨年の数値を上回った。今月もここまでは悪くない。特に、特定のジャンルである程度まともなところに数値がたどりついたのは大きな成果か。

しかし、課題はいくらでも見つかるのだ。わざわざ探すまでもなく、数字は正直だ。一目瞭然。調子が少し回復してきたぐらいのタイミングのほうが課題が明確になってしまうのかもしれない。それに連れて不安にもなる。特定のジャンルだけで数字を稼ぐのはよろしくない。

ここまで新刊は1月2月でそれぞれ1点の計2点。3月は新刊がない。1月から4月はジャンル的に稼ぎ時なのだが、ここ数年、そのあたりに新刊の数が揃わない。年間通しても増えていない。

先日、社内で新刊と既刊の比率が話題になった。他社との正確な比較をしているわけではないが、当社では新刊の不振を既刊でカバーしているという傾向が明確になっている。これをいつまで続けるのか。

昔、別の社の先輩が「売れる本が出ない時は売れる本が出るまで待つ(辛抱する=耐え忍ぶ)」と、仰っていた。その頃は、新刊が売れなければ既刊を売り伸ばすべきでは、と、内心で反論していた。面と向かってはさすがに言えなかった。今となってみると、その言葉が身に沁みる。

4月は数点の新刊が予定されている(何点出るかは未定)。そのうち2点は既刊と連携できるものだ。まずはこれをしっかりやらないと。今月も残りは半分を切った。新刊並みに売れているものの大型増刷も2点あり、売上的には充分な数字になってくるはずだ。

だからこそ、新刊が出て、そこそこの数字を残して欲しいのだ。既刊を売り伸ばしても、どうしても「過去の資産を食い潰している」感は拭えない。やはり先につながるのは新刊だ。勢いのあるものが欲しい。

そういうのが現れるまで、もうしばらくは耐えて忍ぶことになりそうだ。