仕事と晩飯とその他

日記です。

具体的にって言われると、こんな話。

FBF関連の話、外からは見えないですねえ。迷走感もあります。「何かしなきゃ」は分かるんだけど、ちょっとずつ違う気がする。

じゃあ、具体的に何をどうするのかと言われると、自分なら(無理があっても)こんなことを提案したい(残念ながらそういう立場にはないので特に提案もできないわけですが)。

1.アマゾン含むネット系プリペイドカードの店舗での販売(あちこちから怒られそうだけど)。

アマゾンだけでなくネット系のプリペイドカードについてコンビニに全部市場を持っていかれたのはけっこう痛い。要は「店で絶対に使われることのない図書カードの販売」みたいなものだから、最初のうち抵抗があったとしてもそのうち慣れると思う。プレゼント包装(も面倒だから嫌がるお店あるのは分かるけど)などの需要も生まれるかも。ゲーム関係のプリペイドカードで子供も取り戻せる(かも)。取次はそれこそ陳列用の什器とか、そういうので店舗を支援したらいいんじゃないでしょうか。国の支援とか不要でいくらでも実現可能なはず。

2.店舗でのフリーWifi(効果ないってヒトもいるけど)

子供から大人までの集客のため。効果ないってヒトもいるけど、e本が店舗でがっちり告知かけたら利用者が増えたように、告知のためのツールを統一して多数で展開する&店舗の一角に分かり易いコーナーを設ける、などしたら「Wifiつなぎに本屋に行こうぜ」という子供や大人は増える(はず)。これも取次は告知宣伝だけでなく設置についてもサポートできるはず。Wifiがつながればそこから先(例えば例の実証実験みたいな店舗でのDLとか?)はまた色々考えたらいいですよ。でかい企業かませたり余計なことやったりするとコスト膨らむけど、フリーWiFiスポット増やしたいところと組んでやれば費用も抑えられるはず。こういうのに国の支援を仰ぐのはありだと思うけど、どうかなあ、実証実験とかにすると元々公的な予算で食ってるでかい企業がセットになっちゃうから……。

3.店舗在庫の公開(検索含む)&横の連携=他店舗への商品移動

読者の不満として「在庫があるかないか行ってみないとわからない(行って無かったら腹立つ)」や、「そもそも(マイナーな本は)置いていない」というのは常に挙げられる課題なわけです。店頭は有限ですから、かなり大きな店舗でも全部を置くわけにはいかない。それと、やっぱり一般的に売れているものは置かないわけにはいかない。だから、まずは店頭の在庫を開示(ネットで検索可能)にしたうえで、店舗間の移動も可能にすることによって「店で買いたい」というニーズに応えることは可能になるでのはないかと思われます。もちろんなんでもかんでもということではなく、店舗によって移動させたくないアイテムを指定できたり(爆発的に売れているものなどは動かしたくないと思います)、移動に際しての条件設定やものを動かす費用、キャンセル時の返品等々課題はあるとは思います。以前店頭在庫検索を実施しながら止めてしまった法人にうかがったような事情もあるかとは思います。が、店頭在庫公開と在庫移動で読者にとっての利便性は高まります。それだけでなく返品率も下がります。なので書店にも出版社にも取次にもメリットはあるはず。こういうのを実現するためのシステム開発や物流まで含めた国産チームの連携ということであれば国の支援やらなんやらはあってもいいのではないか思います。

4.(店頭での)事前予約システムの構築

人気アイテムの店頭での事前予約を実現するシステム(ITに限った話ではなく流通なども含めたシステム)作りに業界挙げて取り組みませんか。近刊情報はその端緒に過ぎないわけで、そこから先を考えると予約のための仕組み作りが必要です。FBFでも実証実験が行なわれるようですが、それも含めて大きな流れを起こしたい。店頭で確実に予約が取れるとなれば色んなことが変わります。その流れの中に他の商材を取り込むことも可能になるわけです。ゲームとか音楽とか映像とか。というか、そのあたりまで広げて考えませんか。

5.販促(プロモーション)情報の共有化

あくまで個人的な意見ですが、「(出版社の)営業さんが熱心だから」とか、「(自分はよくわからないので)詳しい(出版社の)営業さんにおまかせ」とか、そういうのはもう終わりにしませんか。いや、終わりにすることもないか。確かに全部のアイテムについて詳細な商品知識を得るとかは無理だから、それはそれでいいのかも知れない。んー、でもメーカーの営業力みたいなことって小売の現場力の過小評価みたいなことにもつながりかねないと思ってるんだけどね。まあ、それは個人的な感想です。で、それはそれとして、近刊・新刊だけでなく増刷や販促情報などをメーカーと小売でもっと共有化するための仕組みを考えませんかってことなんですよ。んー、「そんなのあっても見てる時間もないし営業さんにお任せしてるほうが楽だしね」ってお店はそれはそれでもいいけど、「もっと色々知りたいけど全部の営業と会ってる暇はさすがにないから」ってニーズもあると思うんですよ。で、それを実現するためには紙媒体はもう厳しいです。取次の広報誌とか、情報に価値が無いとは思わないけど、既に近刊ですら全部載せきれてないし販促情報とかも締切のこと考えると直前での告知とか無理ですよ。s-bookとかはそういう意味合いも持ち始めていると思うけど、あれを拡大するという可能性も含めて、新刊・近刊・増刷・販促・メディア掲載・メディア展開等々のプロ向けの情報をワンストップで共有できる仕組みが欲しい。実際にやるとなるとこれも立ち上げにはけっこうなパワーが必要で、それこそ「クールジャパン」を下支えする日本の出版業界の多様性を維持するためとかそんな名目で国の支援とかがないと難しい気がする。

この業界に限った話じゃないと思うけど、皆さん囲い込もうとするからね。出版業界で悪役になりつつあるJPOだけど、囲い込みってところから距離を置くっていう意味では悪くない仕組みだと思ってます。もちろん色々と意見の相違はあると思うけどね。