仕事と晩飯とその他

日記です。

主張の嵐 去るものは追わず

今回の件については色々モヤッとする部分がないわけではありませんが、無理して反論することもないのでは?

「オレんトコは既存の出版業界とは一線を画すのだ!」みたいな主張に乗っかることないですよ。

出版業界には「長いものに巻かれるのだけは死んでもごめんだ(でも自分が長いものの側に回るのであればそれは別の話だ)」という事例が多々あってですね……。

自分も他人のこと言えませんけどね。違うことやりたいって気持ちは常にある。つい勢いで主張しちゃったりもする。

そういうのって利害が直接ないところからは格好良く見えたりするわけじゃないですか。学生とか、アカデミックな世界とか。

でもねえ……。学生の時はアート関係で随分失望したけどこの業界に入ってからも自分は失望多いですね。いや、それだけちょっと純なぐらい勝手に夢描いていた自分がバカだったんですけどね。

自分は今はそういう方向は志向してないです。長いものに巻かれるかどうかはともかく、業界内での標準化に関わる中で小異についてのこだわりはどんどんなくなってきました。標準化を進めていくことは手かせ足かせを増やすのではなくむしろ些細な違いの調整のための熱意や労力を減らすことでより自由な出版活動につながるのだと確信しています。

だから、なんだか正直どうでもいいことを「大きな問題」と主張したいのであればそれはどうぞご自由にという感じ。

自分に主張があるのと同様に他者にも主張はあるということを前提とせず何らかの正義をどちらかの側に設定するのはなんだかあまりに短絡的には思えますが。

行き違いには当然過程があり、その過程の中でどちらにも修正すべき点はあったかとは思います。そういうことは遡って修正すればいいだけの話じゃないのかなあ。

一方的に話をひっくり返して去っていくみたいなやり方、人間だから無くならないと思うけど、まあ……、どうかな。

もう自分もいい年なんで失望というよりなんか笑っちゃう感じかなあ。

自分はそんな感じです。