向き不向き
某社のキャンペーンもタイトルもすごく面白いと思うのだが……。
ごく真面目な意見を書くと、販促が面白ければ面白いほど本そのものとのギャップが生まれてしまうのではないかという懸念がある。学術書は面白い人には面白いが一般的な面白さではない。いい試みだけに、本当に素材がこれでよかったのかと思わざるを得ない。向き不向きはある。
それと、学術出版(に限らず少部数での出版を前提とする出版社)での書籍の価格の感覚は一般的な感覚とはだいぶ違うということを踏まえておかないと「え? これで割引?」というある意味において肩透かし的な話にもなってしまいかねない。
それらを差し引いても、本そのものが刊行前に話題になることのメリットは計り知れない。事前のプロモーションという意味では既に一定の成功を収めているとも言える。成り行きについてはこれからも追っていきたい。
それにしても、皆、色々考えるなあ。オレももっと頑張らねばな。うむ。