仕事と晩飯とその他

日記です。

皆、考えてるなあ。

本の貸し借りは読書経験を広げ、将来の読書活動の深化ににもつながるって指摘はその通りだと思うなあ。でも、大人になったら図書館で借りる本とそうじゃない本って感覚があったような気もする。図書館で物語借りて読むのは子どもだけ、みたいな気持ちも。

貸し出しそのものの影響って微々たる物だと思うんですよ。でも、なんつうかなあ、いつでも無料で読める本の選択肢が広がっていくと、定価で本買うという行動そのものが減ってしまいませんか、ということ。本を読む量が多い少ないとは無関係に。

定価(再販制度)って本当に必要なのかなと。

新古書店と戦うには刃物や著作権法ではなく電子書籍パワーボムが必要である - 万来堂日記2nd」
http://d.hatena.ne.jp/banraidou/20091029/1256834082

新古書店でも図書館でも新刊書店でも最新刊だけ追いかけてくれる奇特な読者だけが対象ってわけじゃないってところはまったく一緒だよなあ。数が、それも昔自分達が作り出した圧倒的な分量が今の自分達に跳ね返ってきている。

ロングセラーって自分は10年ぐらい売れ続けているってイメージだったんだが、それはそれで偏りがあるってことに気がついた。最新刊じゃないとロングセラーかあ……、でも、それも偏ってるような気が……。

読者の期待に応えるのではなく読者の期待を超えろ、裏切れ、見たことのない経験を提示せよ! その通りだとは思うが、実際には、期待を下回ったり、悪い意味で裏切っちゃったり、ありふれたステレオタイプを提供してしまったりってこと、少なくないと思うんだよなあ。少なくとも期待されているものは何か、については、そんなのわかってると言わずにもっととことん考えてみてもいいんじゃないかな。期待されているものがわかっていなければ超えることも(いい意味で)裏切ることもできないと思うんだ。

独創は模倣の先にしかない。