膨らんだ分の調整
出版衰退だそうだが、どうも膨らんだ分の調整ってのが実際のところではないかという気がしている。市場規模に見合ったコスト体質に生まれ変われないところは消えるところもあるだろう。今ある出版社の栄枯盛衰という意味での担い手の交代も含め調整は進んでいる。価格は下がらざるを得ないだろうな。値段下げて成立する中身やパッケージ、流通を考えると電子化もひとつの選択肢ではあると思うが、他のアプローチもありそうだ。というより、電子・紙問わず「他のアプローチ」で一番可能性があるところについてはもう他のメディアが意識してか無意識か知らないが着手している。そしてそのうちのひとつ、オリジナルへ向かう方向は中間コストの大幅削減がなければ成立しないことが見え始めてきた。問題はコストなのだ。原作のないオリジナルコンテンツとしてテレビ的なバラエティはひとつの解ではあると思うが、現状出版社がそれやろうとするとブログとかtwitter使った制作・販促ドキュメンタリーかロフトのイベントみたいな感じになっちゃわないかな。まあ、楽屋落ちっぽい方向はありなんだろうけど。もうひとつ、既成のパッケージの再投入はなかなか紙と相性がいい、古典は元々がテキストだから。無料化がじわっと効いてはいるが、それでもここには可能性が山ほどある。別に小説や人文書だけが古典ではない。