仕事と晩飯とその他

日記です。

電子化への取り組み

家のPCや自分の親指はさておき、会社サイトのホスト先移行や発表などは無事終了。ということで懸案のDB化を前提としたサイトリニューアルに関する諸々について。
今週は電子化に関して話を聞く機会があるが、生かせるかどうかは未知数だ。
それにしても、古いPCを引っ張り出してきて思うのは、「ITは古いものが生かせない構造になっているなあ」ということ。PCそのものはもちろんだが、プログラムも、比較的使いでがありそうなデータについても、フォーマットの問題ももちろんだが、処理能力を前提に絞りこまれたデータは今となってみると部分的にしか役に立たない場合が多い。が、実はそれで充分だったりもする。何もかもが過剰に、冗長に、思えるのは自分がついていけていないからだろうか。

土曜の講演での「書物における神聖性・正統性・利便性」という話題が気になる。グーテンベルグが聖書を印刷した事実の持つ重み。聖なる知識が印刷という工程により固定され、その結果としてデファクトスタンダードが発生したという歴史。電子のテキストは利便性が突出しているが、神聖性(というと大袈裟だが)や正統性はどうだろうか。
書いた文字が固定され公開されるということ、それ自体の重みが失われつつあるのだろうか。それとも自由に改変できるテキストそれ自体の価値が軽いものになっているのだろうか。もしかすると爆発的に増える情報量がテキストの意味を押し流そうとしているのだろうか。
結果は見えないが、本にするということに自分たちが何らかの意味を見出していることの根拠を見た気がした。機会があれば印刷博物館にも行ってみよう。