仕事と晩飯とその他

日記です。

Googleブックサーチの和解の件

俺の結論:今までも本屋で立ち読みできたし図書館で借りられたし古本屋で二束三文で買えた。これからはネットでも中身が読める。でも、今まで無料(もしくは格安)で読める仕組みがあっても本を買う人はいた。今まで無料の仕組みを使ってた人はこれからも無料の仕組みを使うだろう。今ままで無料の仕組みがあっても本を買っていた人の一部はネットの無料検索に流れるかもしれない。でも、どれぐらい流れるのだろう。そして、今まで無料の仕組みがあっても本を買っていた人の一部は無料の仕組みがあっても本を買うだろう。
コンテンツで収入を得る仕組みとしての「紙の本」の優位性は、どうやら代替の利かないものであるようだ。ネットは無料に向かう。ケータイも、iphoneも。無料では仕組みが維持できない。どこかで収入を得なければいけない。収益モデルはなんだ? 広告か、課金か、物販か。
コンテンツの派生商品としての「紙の本」を売る、でもいいや。でも、どっちにしろGoogleブックサーチは革命なんかじゃない。だって、立ち読みなんて今までだってできたんだ。それがネットでできるようになっただけ。そこが全然違うという人もいるが、どこが違うんだ? 店と家? 確かに違うけど、それでみんな本買わなくなるの? 本当に?
回りくどくなったが、結論はこうだ。
「ネットに全文公開は大騒ぎするようなことじゃない」
ウチの会社は和解するが、大した影響が無いとの判断からだ。これで本が売れるようになることもないが売れなくなることもない。
ま、G社には日本的な根回しの魂がないということには色々考えさせられたが。