仕事と晩飯とその他

日記です。

ランキング問題についての疑問など その3

「でるべん」での質問用メモ。前日と前エントリの続き。

【書店の仕入能力】書店の仕入能力は「売れ筋商品」に対する「個人の目利き」だけの問題ではないが、話がそこに終始しがちなのも事実。だが、実際には多くの場合、出版社の営業努力によるバイアスがかかる。「営業は来るな、ウチの入れたい本だけ仕入れる」という「個性派」の店舗はあるが、そうした店舗が成立するためには品揃えはもちろんだが立地など他の要素も重要だ。多くの店舗において出版社の営業努力が店舗の品揃えに与える影響は小さくない。が、営業努力は場所取りでもある。新刊も既刊も平積も棚も、営業努力の大半は実際には「場所取り」になってしまう(この辺は反省)。それを超える何かを提示できるのか(これも反省)。
【常備の破綻】棚の商品まで全部把握して補充注文をかけて、ということは現実的にありえない。そうした棚の商品を維持管理するための仕組みとして「常備寄託」や「ていばん」「オーダーベスト(は無くなった?)」などがあるが、現状では全部の常備商品を棚に詰めるとパンクする。さらに「選択常備」とは言っても単品で選択するための指標が無ければ結局はセットで頼むことになる。棚のを作るためにも常備や定番のセットという供給側の要求がきっかけになっているという現実。格調が高い本のほうがそういう意味では性質が悪いようにも思える(この辺は完全に感想ですが)。

(中断してまた続く、予定)