仕事と晩飯とその他

日記です。

まだまだ使える共有書店マスター

先週から共有書店マスターを使った作業を繰り返しているが、チェーンの店舗数の多い順に取り出してみるというのはやったことが無かったので非常に面白い。一概に数で全てが決まってしまうわけではないが、改めて見ると数はやはり大きな力だし、数の多いところに有効に働きかけられるかどうかで状況は大きく変わるだろうことも用意に予想できる。ただし、数のあるところに働きかけられるものなのかどうかという根本的な課題はある。数の絞られた読者を想定している書籍をどこに対して働きかけるのか、そのためにはどういう手段が有効なのか。対象がはっきりしているものはまだいいが、自社の書籍の読者の広がりがどの程度のものなのか掴みかねている場合、店舗についてだけでなく広告媒体についても方針がぐらついてしまう危険性もある。集中と拡大。どちらも必要だがどこにどのぐらい集中するのかどこまでどの程度拡大するのか。お客さんの期待というのも重要。どの程度の店にどの程度の商品があることで「ある」と思われるのか「無い」と思われるか。どうやらその辺が今の状況から抜け出すためのツボになりそう。
POS実売データの最大の弱点だと思うが、データの入ってこない店舗または売れていない店舗は落ちる。特にデータ収集の対象でありながら売れていないお店は落ちていく危険性が高い。これは逆も言えるはず。商品の見直しを図る際に入荷していない商品より「棚に並べたが売れなかった」商品のほうがより積極的に排除の対象となる危険性を持っている。(該当の店舗では)入荷しなかった商品を含めて全体で商品施策を考えられるのか。同様に店舗に対しての出荷数と在庫数がデータに含まれたとして出荷しなかった店舗・在庫の存在しない店舗まで含めて考えることができるのか。
客の期待はそういう店に対してまったく存在していないのか。確実に存在していないのなら問題ないが、その境界線はどこか。「この店にこれが置いていないのはおかしい」または「この店にこれが置いてあるのは場違いじゃないのか」の境界線。そこが見極められると働きかけるべき対象の店舗もそれとあわせて使うべき広告媒体も見えてくるはず。

今はどうだ?