仕事と晩飯とその他

日記です。

商品が塩漬けにされ、やがて返ってくる

全体の売上が下がっているのに坪数は増えているという現状。新規開店商品だけでなく営業に行ってもらってくる注文も決して少なくない。開店当初はまだいい。しばらく経って近隣に別のショッピングモールや書店ができ、お客さんの流れが変わる。だが、大型店では簡単にモノは返せない。ただでさえ埋められない棚がスカスカになってしまうからだ。もちろん面陳を多用したり2・3冊での平積みを行ったりはするが、それでも限界はある。かくして商品は棚に塩漬けにされる。やがて持ちこたえられなくなった店舗は閉店。カバーが日焼けした返品が返ってくる。

これはいつか通った道なのだが、今回もまた同じなのかと思うとうんざりする。商品が棚の飾りとして塩漬けにされることを回避するために何をすべきか。供給を絞る、塩漬けになる前に返してもらう、などの方法もあるが、理想は「塩漬けになる前に売れてしまう」だろう。だがしかしどうやって売るのか。

広告宣伝の方法を今まで以上に考える必要がある。読者に対しての直接的な働きかけ。わざわざ探してまで買いたくなるようなそんな商品である必然性はもちろんなのだが、理想だけ語っていても無理はある。

クチコミがどうこうももちろんだが、クチコミに上らない商品の方がよっぽど問題なわけだ。すぐにできる話ではないが書店の店頭在庫公開がもっと増えてくればいわゆる「ロングテール」の部分にも少しは期待できるが。

とても不安だ。