仕事と晩飯とその他

日記です。

何度でも書いておかないと忘れてしまいがちなこと

この日記はまさに備忘録なので忘れてしまいがちなことは何度でも書いておいたりしています。

●本は紙でできた製品。しかも汚れやすく、壊れやすい。
 倉庫に行くといやになるぐらい痛感するが、すぐに忘れてしまう。梱包なんか落としたら角が潰れるし、汚れた棚板のうえで引き摺ると汚れだけでなくて擦れて傷がつく。指なんか引っ掛けて棚から抜き出すとカバーは破れるし、オビなんてすぐゴミになるんだから邪魔臭いだけ。
 こんな弱々しいパッケージを全国に流通させられるっていうのはある意味「奇跡」に近いのではないかと思うことすらある。こういうことは忘れないようにしたい。

●誰にも知られていない本は存在しないのと一緒。
 本は、その本のことを知らない人にとっては出会ったときが最新刊。本当に新しいものは古くならない。先日カート・ヴォネガットが亡くなった。ヴォネガットの本をまだ読んだことがない人はこれから出会えるわけだ。
 倉庫で眠らせたままの本は売れない。作っただけでなくその存在を世間に対して主張し続けなければ本は紙の束と一緒。内容の問題をまったく抜きにして考えた時、売るための最良の方法論は「売れるまで売り続ける」なのかもしれない。が、出版社も事業であろうとするなら「売り続ける」ためには採算性の問題がある。それが話をややこしく(面白く)する。

●誰も「ひとりで」やってるわけではない。
 もうひとりなんとかとかオレがワタシがひとりで全部って言い方に抵抗というより若干の失望とわずかな不快感すら感じる。アンタが一人で作ったと言ってる本の紙は誰が作ったんだ? 印刷は? 流通は? 「一人で宅急便を使って送ってます」。宅急便の段ボールはひとりで勝手に歩いていくのかよ。「一人で作ったホームページで宣伝してます」。プロバイダってとこでは人は働いてないのか? HTMLってのは自然に存在していたルールなのか?
 関わってる人が一人じゃないからこそ何をやるにしても自己満足だけでは終われない。いや、自分自身の満足も勿論必要だが、利益を出すということはそれだけの話ではない。人はつながっている。

なんか疲れてるなあ。限りなく愚痴だ。いかんよ、これじゃ。