仕事と晩飯とその他

日記です。

ああ、終わっちゃうんだ

土曜日、楽しみにしていた『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』。なんつうかなあ、子どもの頃、続きが読みたくてどんどん読み進めていたらもう少しでこの本が終わってしまうことに気がついてなんだか読み終えてしまいたくないようなそんな複雑な気持ちになったことを思い出した。物語の終わりはどうしても悲しい。終わって欲しくない、エンドタイトルを見たくない、そんなことを思いながら映画を観たのは本当に久しぶり。

荒唐無稽な話だが、考えてみたら子どもの頃に読んで面白かったのは荒唐無稽な話ばかり。でも、そうでもないか。かなり早い時期からノンフィクションが好きだった。ノンフィクションではないがリアリズムという意味ではアーサー・ランサムのシリーズは外せない。でも、アーサー・ランサムの登場人物達だけでなくノンフィクションの冒険物(『北西航路の探索』とか『ダブ』とか)でも登場人物たちはみんな荒唐無稽な話に親しんでいた。夢の下地とでもいう何かがそこにあるのだと思う。冒険から遠く離れた現実を描くために現実を超えた妄想の世界に押しを踏み込んだ『蝿の王』でも荒唐無稽な冒険物が下地にある。リアルの下地。

吹き替え版で見たので字幕版でもう一回見ようかという話になっている。いいねえ。やっぱブラックパール号はスクリーンで見たいよ。一作目のブラックパール対インターセプター、二作目のクラーケンとフライングダッチマン、三作目のブラックパール対フライングダッチマン、このあたりはやっぱスクリーンで見たいよ。