仕事と晩飯とその他

日記です。

長く売るために

長く売るために最も重要なのは結局内容なんだというのが色々あった結果たどり着いた結論ではあるが、それと同時に「簡単に変えない」「忘れ去られない程度に常に小売と世間に働きかけ続ける」「細く長くを実現するための手段としての低い原価(少ない増刷ロットに耐えられるという意味)」といったあたりが重要であるということも分かってきた。が、もう一つ、類似のモノが出回りにくい、つまりオリジナリティの問題なのだが、そこの重要性を考えると権利関係の問題について考える必要があるようだ。著者の著作権はもちろんだが最近だと商標の問題も以前より難しくなっている(なんでもかんでも商標登録されてしまっているため)。誰の権利を守るための方策なのかよく考えてみるとどう使うべきか、それともどこについて反応すべきか、より具体的な提案が見えてくるように思う。脊髄反射的な反応は避けたい。

逆に太く短くでは「分かりやすさ」というのが非常に重要だなあとしみじみ思う。で、この「分かりやすさ」というのがなかなか難しい。なぜかというと、文章や語彙の問題だけでなく、個々の描写や全体に流れているテーマ場合によってはレイアウトなどについても「同時代性」というものが重要なものとなっているから。どんなに理解しやすい文章であっても同時代性がなければ分かりやすいとは思われないし、とても読みやすくて新しい内容なのに見た目が古臭く感じてしまう本とかあるでしょ。

などと書くのは簡単だが、実際に分かりやすい文章を書くことも時代性に適うレイアウトデザインなども、とても難しい。それが簡単にできたら自分の働いている会社でも今頃もっと売れてる本がバンバン出てるはず。もっと以前の問題として「こういう理解でいいのか」って問題もあるし。