仕事と晩飯とその他

日記です。

色んなことを思ってオレは少しばかり泣いた

夜、出版クラブ会館にて筑摩書房の田中達治さんが長期療養に入るのを送る会。出版業界のIT化を先駆として支えた骨太な面々が100名以上、一同に会した。これだけ密度が濃い会は後にも先にも無いように思う。田中さんの人望に心の底から感服する。その末席を汚す機会を与えていただけたことが光栄で、正直、ちょっと泣けた。先人が苦労して敷いてくれた道を易々として利用しているだけではないつもりだが、その道が無ければ今の自分も無かったことは間違いない。オレが日頃から散々言っているPOSデータの話や共有書店マスターの話は田中さん無しでは存在しなかった話なのだ。が、しかし、そういった話は本当に地味で、誰にも注目されない。出版業界で働いている人間であってもまったく知らない奴らも多い。出版社の社内であっても知らないヒトは多い。書店もそうだ。裏方の美学とでも言うものだけが裏方の裏方的な俺たちの(とか言うとまたおごってる感じがするが)仕事を支えている。

業界団体での仕事はしばらくお休みしていたのだが改めて取り組もうかと言う気になっている。ITの話も含めて、オレがやらずに誰がやる、それぐらいのつもりで取り組んでいこうと思う。それぐらい言っても罰は当たらないと思っている。