仕事と晩飯とその他

日記です。

実売データは使いよう。便利だけど振り回されるな。

7時前になると目が覚める仕様になっていたのか、オレは……。

本日私用につき午前半休なのに、いつもと同じように目が覚める。子供も妻も寝てるのに。

<a href="http://pantame.blog61.fc2.com/">パンダのため息</a>。一生ミリオンなどとは縁は無いだろう出版社生活のオレとしては、ベストセラー、心の底から羨ましい。というより既に憎いな。恨み妬み、嫉妬などなどのそういった汚い心で斜め読み。しかし、内容は面白い。ヒトにも薦めたい。でも「調整」の話は零細出版社は絶対に真似しちゃダメですから。アレは書店が「一冊でも多くウチに入れてくれ」って本を出している出版社が返品のリスクを避けるために取る手法であって、「一冊でも多く置いてもらいたい」って零細出版社が通り一遍の理解でそんなこと真似してわずかに返品率を下げたところで何の意味も無い。零細版元は倉庫に眠らせとくぐらいならとにかく店頭に商品を。返品くらっても改装してまた出荷。それを繰り返して既刊の売上がある程度安定してきたら(コンスタントな増刷が続けられる銘柄が数点確保できたら)、その段階で初めて返品をコントロールすることを考えるべき。返品を考えるというのは無意味に納品を抑えるのではなく、必要なところには出荷し、過剰なところには出荷しないということ。「調整」と違うのは、書店が積極的に出す注文ではなく、出版社が取って回る注文を適正なレベルに維持するということ。シリーズ全点平積みとか、熱意はわかるが「この店からそんなにたくさんの注文をもらって本当に売れるのか? 結局返品になるんじゃないのか?」ってことを念頭に置いて注文をもらうってこと。地方出張に行ったらご祝儀のようにもらえる平積みの注文をその場で「調整」できる感覚を持つということ。そのために実売データは必須だが、それに振り回されることも無い。零細版元の本は大型書店だけでしか売れないなんていうことはない。POSデータの提供が無い中小の書店で売れることは充分に有り得る。そんな時に実売データに振り回されてどうしますか? どうもみんな極端で、データばかりになってしまったりデータを否定してばかりになってしまったり。データで読み取れることは思った以上にあるし、読み取れないこともこれも思った以上にある。

などと思った半休の朝。エラそうなこと書いてるが、午後はまたリストの整理か。なんだかな。