仕事と晩飯とその他

日記です。

「売上は全てを癒す」

ヒトの入れ替わりの激しかった会社が数年かけて安定した。減ることはあっても増えることがないというどちらかと言うと後ろ向きの安定ではあるが、業務の継続性という意味においては利点も大きい。

自分のことだけに限って言えば社外での講師活動や勉強会などで「教えるという経験」は意識的に維持しているが、社内的には「教えるという経験」は物足りない。それでも編集助手や営業アルバイトの入れ替わりがまったく無いわけではないので、「教えるという経験」もある程度は維持できている。

以前の日記でも書いていた(<a href="http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=173280&log=20060912">2006年9月12日</a>)が、最大7人だった諸々の作業が4人になり近い将来は3人で済む。今すぐに自分が会社からいなくなっても問題はほとんど起こらない状態に既にたどり着いてしまっていることに不思議な感慨を抱く。もちろん、全く支障が無いというわけではないが、普通に営業や編集の誰かが辞めて発生する問題と比べると、直接的な業務に関しての影響はとても小さい。

実は営業関連のほとんどの業務についてはバックアップ体制もほぼ整ったので、自分に限らず、それらの業務に携わっている人間に何かあっても問題はあまり発生しないようにはなっている。いや、それももちろん支障がまったく無いわけではないのだが、大きな方向性としてはそれで立ち行かなくなるほどの問題は発生しない、はず。

業務システムの構築などはもちろんだが、システムの見直しと同時に業務内容そのものと業務分担の見直しを行ったのが功を奏しているのだと思う。単に手間を減らしたというよりは、売上などの規模と比べて肥大化していた業務を実情に合うように適正化していった結果なのだ。自分が入ってからの約6年間はそうした作業の積み重ねだった。

元々残業の少ない会社だったが、最近は6時過ぎにほとんどヒトがいなくなる。編集も営業も数値でのノルマは無いし、刊行点数も今年は増えたが、それでも編集一人当たり6点まではない。

ただ、売上だけは厳しい。売上が少々減っても利益は出せる体質に改善されてはいるが、それでも連続の売上減はいい気分ではない。「売上は全てを癒す」という故中内功氏の言葉が至言だということを最近は痛感する。

そろそろここ数年間の自分のやり方を見直す頃合なのかも知れない。