仕事と晩飯とその他

日記です。

出版社の選別

意識的にであれ無意識にであれ、出版社は選別されている。そりゃ書店の棚に物理的な限界がある以上、選別は当たり前のことだと思う。でも、売れる売れないで区別される分には構わないが、知ってるか知らないか、とか、営業がまめに来るか来ないか、でも選別は行われている。

書店営業が嫌いな書店員もいるし「営業が来てくれて在庫チェックしてくれるから助かる」という書店員もいる。書店営業が嫌いな書店員の中にも、無条件に「忙しいから営業は全部来るな」とか「発注は全部自分でするから営業の押し売りはお断りだ」というヒトもいるが、「売れ筋の商品を抱えているメジャーな出版社の営業は許す」もしくは「たまにしか来ないメジャーな出版社は許せないが断られても断られても足繁く通ってくる中小出版社の営業は許す」とか「代行は許せんが社員は許す」とか。

なんつうかねえ、アポとるとか営業がどうとかの問題ではない気がするんですよ、ここの根っこは。

要は出版社としては書店員による取捨選択にひっかかるかどうかが問題なんであって、その手段として「嫌がられようがなんだろうが足繁く通って平積みで注文とって」というのはそんなにおかしい結論ではない。というか、営業なんてそんなもんなんじゃないのか? だから、「アポ取れ」って言われて萎縮する営業より「いやあ、そうしたいんですけど一軒でも多く回りたいんで」とか悪びれずにシレッと言える営業のほうが一般的にありなんだと思う。

FAXにしても電話営業にしても(書店営業も)迷惑だと思う店員は必ずいるわけで、だからと言って「じゃ辞めます」ってわけにもいかんのです。(ちょっとぐらい)嫌がられてでも記憶に残るほうが存在していないよりはマシ。

↑上記は建前です。本当は迷惑そうな顔されてまで店に行くのは嫌だし、アポイント取って行ったところで大したネタ(売れてる商品)が無けりゃお互い何のためにって思うよ。在庫チェックも発注も、本来は店でやるべき仕事なのではないかと言われたらそうじゃないかという気もするし。