フリーロケーションな書店。
<a href="http://nanginikki.seesaa.net/article/16649009.html">フリーロケーションな書店</a>、オレも同じようなこと考えていました。オレが考えた名前は「不整脈棚」。脈絡とか全くないわけですよ。棚が整理されていない古本屋とかに近いものがあるのかな。ただ、それが在庫管理と結びつく、というのは倉庫的な発想だと思うが、有り、じゃないかな。RFIDタグの実験店舗とか。神保町だったら成立しそうな気がする。ただ、60坪だとある程度ジャンルを絞り込むことになりそうな気が。それとも期間を絞って新刊だけとか。ただ、何かで区切るとそれが整列のための順序になるからなあ。期間だと日付とか。いや、期間で区切っているにも関わらずランダムに並んでいるという……。できれば量も欲しいんだよなあ、個人的には。やっぱり倉庫が一番面白いのかなあ。オレも王子の5Fに行くと「お、こんな本出てるんだ」って思うこと多いからなあ。
でも、思うにそういう「思いがけない本との出会いの場を作ることができる」というのがリアル書店の強みなのであって、目的買い(検索・インデックスの整備)と組み合わさると非常に強い。
現状リアルの書店では「目的買い」のところがやや弱い。検索端末で解決する問題ではなく、本当であればそれこそヒトが答えられるのが理想。フリーロケーションな書店が本当に面白くなるためには、検索端末を置かず、「本については店員に尋ねる」というスタイルが徹底できるかどうか、のような気がする。小手先かもしれないが、店内に端末を置かない代わりに、店員には全員端末(PHSとか?)を持たせ、お客さんからの質問には即座に答えられる+案内する、というような環境。
位置の問題はそれで良いとして、つながりはどうなるのか、というと、実際の棚の本が整列していなくても店員の頭の中でスカッとつながっていればそれでよいわけですよ。現実的にはそれが一番難しいから、その辺も機械に頼らざるを得ないとは思うが。
ただ、上記のように店員の頭の中の棚が客を呼ぶということになるとそれは店員の個性によるものになる。つまり、勉強不足(もしくはせっかくの機械を使いこなすことに難点があったり)の店員は客を呼ぶことができなくなってしまう。接客が好きな店員ってけして少なくないはずなんだけどなあ。
ああ、でもこれって神保町のプロジェクトにも近いかも。店舗間での在庫情報共有。