書店店頭フェアのポスターや看板(追加)。
フェアへの協力で喜ばれるのが「読者への告知」。
きちんとやれば効果的なのが「自社媒体での告知」。自社媒体を持っている社に限るし、媒体と関連性の強いフェアでないと効果は望めない。が、趣味性が高い媒体と密接に関連したフェアの場合は効果的。例えば、格闘技雑誌のバックナンバーフェアとか、雑誌の連載から生まれた本を集めたフェアとか。イベント(サイン会)などがプラスされるとさらに良いが、規模が大きくなればなるほど実施も大変だしお金もかかる。無理をしないことも重要なポイント。
自社媒体を持っていない社でも、自社サイトで告知を打つことぐらいは可能なはず。サイトの運営を外注しているような社でなければお金もかからない。「自社サイトにアクセスがほとんどない」というところも多いと思うがそれは別の問題。イベント情報をサイトで効果的に告知するためには普段からある程度のアクセスを確保している必要がある。近刊・新刊・増刷・品切(絶版)等の情報をきちんと更新しているだけでもある程度のアクセスはあるはず。まずはその辺から。
書店も最近はサイトでイベントの告知をしている。看板の制作などで協力するのであれば出版社名は出してもらうべき。それ自体が良い意味での宣伝になる。
雑誌などへの広告出稿にタイミングがあえば、少しだけイベント(フェア)の告知を入れることは可能。そんなにいいタイミングで、ということ自体が少ないのが難点。
あと、新刊案内のメール配信やってるんだったらそれを使うとか自社サイトで直販やってるんだったらそれの「ご注文ありがとうございました」という自動返信メールのフッタに告知を入れるとか、自分のメールのシグネチャを少しいじるとか細々した方法は工夫次第でまだまだある。
読者に向けての告知がしっかりできるとお客さんは意外と集まる。集めたお客さんに一冊でも多く買ってもらうには選書と商品手配が重要。それらは基本的に書店の仕事だが、選書については専門的なものであればお手伝いできる。PubLineを活用できる出版社は是非、活用すべき。アマゾンのランクを選書に活用するのはあまりお奨めしない。あれは変動するし、累計の実数がわからない。PubLineだと累計が分かるし、指標となる他の本と比較できる。
「売れている順番に並べろ」ということではなく、そういう資料も使ったうえでお客さんをうならせるような選書をめざす。