書店店頭フェアのポスターや看板。
書店から「フェアの看板が欲しい(作って下さい)」と言われた時は、フェアに関する先方の予算はゼロ円だと思ってほぼ間違いないと思う。予算があれば自分で制作するお店もある。規模にもよるが、チェーン全体で取り組むようなものは予算がつく場合もあるが、売り場の担当者が自分の棚(とその周辺)で企画したフェアに予算はないと思ったほうが無難。
出版社がフェアの看板を作る場合も、あまりお金をかけられないのが現実かと思う。外注でデザインをお願いしてカッティングシートの加工とかやっちゃうとかなりの金額になる。
書店のフェアの場合、看板やポスターと言っても「一点もの(同じものを数点の場合もせいぜい店内数箇所掲示)」「短期間(2週間から一ヶ月程度が多いはず)だと心得るべき。
店内掲示が前提となると、「目を引く」「わかりやすい」ことがかなり重要になる。ごちゃごちゃしてると意外と目立たない。下手に凝るよりフェアのタイトルと副題をしっかりと提示したほうが効果的な場合が多い。
フェアには副題があった方が良い。タイトルは漠然としたイメージでいいのだが、副題ではより具体的な内容の提示と、テーマの周辺に訴えかけることをめざす。
具体例(副題で内容が変わる)
フェアタイトル:「春においしい本」
副題1:「新米ママのための、残さず食べてもらえる園児のお弁当」
副題2:「もう幹事さんも迷わない。新入社員歓迎会はおまかせください」
副題3:「お惣菜もお弁当も。こんなに使えるデパ地下大百科」
自作の場合はパソコン+カラープリンター、が現実的。ソフトはIllustrator使えるならそれで良いが、一般的にはWordよりPowerPointがお奨め。最近のカラープリンターにはたいてい「ポスター印刷」という機能がある。何枚かに分けて印刷し切り貼りするというもの。
一枚モノにこだわる場合は出力センターかキンコーズなどの大判プリンターを使う。元のデータの質が悪いときれいに印刷できない。Windowsの場合だと文字が中心だとほぼ問題は発生しない(ほとんどのフォントがTrueTypeなので)が、インターネットで使っているものは印刷用には使えない(画質の問題で)、と考えるべき。また、写真も画像も縮小は良いが拡大は禁物。
写真や絵を使う場合は権利関係にも注意。子供向けだからと言ってディズニーのキャラクターやポケモンの画像を勝手に貼り付けて使うのはご法度。