仕事と晩飯とその他

日記です。

紀伊國屋書店Best300

紀伊國屋書店が昨年から業界紙に提供を始めた紀伊國屋書店での売上Best300出版社、昨年の分は打ち込んで色々と眺めさせてもらったのだが、今年の分はどうしようと思っていたら某社のA氏より「おすそわけ」ということで入力済みのExcelファイルをいただいた。お礼ということで昨年の資料とぶつけたものをお返し。この数字がまた面白い。これで見る限りにおいては出版業界も上位出版社による寡占化が進みつつあるように思える。つまりある程度上位の出版社はさほど売れなくなってはいないのだ。紀伊國屋チェーンの売上だけに限って言えば伸びている出版社の方が多い。また、人文書について言えばこの数字ではそういう傾向は全く読めない。大手の売上が衰えていないことからエンタティンメント系に偏っているような結論を出す方もいそうだが、それについてもどうやらそうとも言い切れないようだ。Best300から消えた出版社、新たに登場した出版社とも、何か明らかな傾向があるわけではない。

昨年は出版年鑑から分かる範囲で年間の新刊刊行点数を付加し各社毎の新刊の売上比率や新刊一点あたりの売上などについても推測してみた。
<a href="http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=173280&log=20050301">2005年3月1日『新刊一点あたりの売上部数』</a>
今年は前年度との比較ということで少しだけ動きが見えてきた。こういう予断の入り込む余地のない資料は本当に面白い。データの積極的な公開は書店にとってもメリットが大きいのではないだろうか。全体が縮小しているにも関わらずBest300上位の出版社は売上を伸ばしているところの方が多いという事実が意味しているのは「順位を公開されてしまったことによって頑張らざるを得なくなってしまった」多くの出版社の努力の結果なんじゃないかとにらんでいるのだが……。にしても弊社は売上減でランクもダウン。来年は頑張らねば。

文教堂の新年会の写真が新文化で公開された。
<a href="http://www.shinbunka.co.jp/news/2006/06-01-30-photo.htm">写真</a>
会長の可愛らしさが伝わるだろうか。