仕事と晩飯とその他

日記です。

新刊が欲しい。

PubLineの数字を見てがっくり。通常であれば月末はそこそこ動きが出てくるはずなのだが今週はさっぱり。出社したらもう少し詳細に例年と比較してみるつもりだが……。新刊が出ないと気分が盛り上がって来ないよなあ。今年はまだ新刊無し。二月も予定は2点だが……。そういうこともあって先日の企画会議で出した企画は自分でやりたいという気分。編集・制作はやったことがないのだが、内容に編集者が関与する必然が非常に希薄な企画なので自分でもできるんじゃないかと、もう一度それを主張してみよう。そのためにはもう少し資料を含めた準備が必要だが。

ケーブルテレビのムービープラスというチャンネルでときおり変わった映画を放映していて、CNNやスーパーチャンネル(海外ドラマ専門)の合間に見たりしているのだが、ここ最近に見て気になった(というかかなり面白かった)のは、一つは『グッバイ、レーニン』。東ドイツが崩壊する直前に息子が原因で昏睡状態に陥った母親が8ヵ月後に意識を回復する。ちょっとのショックでも危ないと医者に言われた息子は母親の記憶する東ドイツを維持するためにちょっと笑えるぐらい頑張り続ける。途中からオレの好きなパターン「母親のためでも自分のためでもなくやり続ける」という『走れメロス』状態になるのだが、息子と娘とビデオ編集好きの息子の友達(二人で架空の東ドイツのニュースを作り始める)がいい味。最後がオレにはグッときた。金で買えないものがなんだったかを思い出そうとしても思い出せない人に。

もう一つは『ガール6』。ニューヨークで暮らす売れない女優の卵がテレフォンセックスのアルバイトを始めて、というお話。ゲストがやたらと豪華(タランティーノとかマドンナとかナオミ・キャンベルとかハル・ベリーとか)なうえに、音楽(プリンスとか)・映像ともなんだかcool。いま調べたら監督がスパイク・リーか。主人公の女の子と同じアパートに住むベースボールカードで20年後に一攫千金を狙う友達役として出演もしているのだが、スパイク・リー、いい味出してんだよなあ。途中の話がダメ人間とエロオヤジばっかで見るのがツライ人も多い気がするが、ラストはちょっと爽やかだった。夢があるから自分を殺していたはずなのにいつの間にか自分の夢がなんだったのか分からなくなってしまった大人に。