仕事と晩飯とその他

日記です。

そうだ、既刊があるじゃないか。

版元ドットコムのWebサイトも昨年6月のリニューアルから半年が経ちましたが、最近のアクセスはどうなんでしょうか。

読者や書店からどれだけ認知されているかと言うとまだまだなのかなあ、という気もしています。

まだまだなのかなあ、と思う理由の一つは、書店さん向けのメールマガジンの登録が増えてこない、という点です。書店にとってのメリットというのが分かりにくいのか、それともメールでの新刊案内に無理があるのか。

そこで、書店にとっても会員版元にとっても利点となる新しいコンテンツを提案いたします。

題して「増刷・重版情報 〜売れているので増刷しました〜」

弊社の例で恐縮ですが、弊社では書店向けのFAXになるべく増刷の情報を盛り込むようにしています。注文はかなり戻ってきます。営業手法としては「増刷の告知」かなりおすすめです。

なぜ増刷情報を流すかと言うと、増刷するということは売れているということだ、と判断してくれる書店員が多いからです。コミックや文庫だけでなく、かなり部数が手堅い本であっても「増刷=売れている」という感覚です。

そういう意味で増刷情報は書店にとってかなり有益なものではないかと考えています。

出版社にとっても増刷をきっかけに商品の出荷が増えてくれるのは良いことです。キャッシュフローのことを考えても増刷分の経費回収が早くなるのはありがたいことのはずです。

出版社の営業・販促や告知は新刊に偏りがちですが、既刊の販売、中でもある程度の頻度で増刷を繰り返す「ロングセラー」の営業・販促・告知は特に重要です。

新文化の「重版情報」などを活用されている社もあるとは思いますが、多くの出版社にとってそれ(増刷・重版)を告知するための方法は限られているのが現状です。確実に告知できる場があれば活用したい社も多いのではないかと思いますがいかがでしょうか。

版元ドットコムのサイト内であれば登録済みの書誌情報との連携もうまくできます。書店だけでなく、読者にも告知できるわけです。ますますよろしいんじゃないでしょうか。

また、どこかのオンライン書店で「増刷・重版コーナー」を作ってもらうことも考えています。従来の「新刊」とは違う切り口ですが、オンライン書店にとってもメリットはあるはずです。

ということで「増刷・重版情報 〜売れているので増刷しました〜」コーナー、どうでしょうか。