仕事と晩飯とその他

日記です。

猛省。

クラモトさんからのメールを読んで、先日の自分の<a href="http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=173280&log=20050614">日記</a>に書いた「著者の先生から色々言われても……」という話題を思い出し、猛省。

出版社の営業や書店で働いていると本はあまりに当たり前に「商品」として扱われるが、著者にとってはもっと大事なものだということ。「いい本」だろうがそうでなかろうが多くの著者にとってはかけがえのないものなのだ。そして読者にとっても。「いい本」を届けようという気持ちもそこから始まっていたはずなのに、オレは「オレが売ってやってる」みたいなつもりになっていなかったか。そこまでいかなくても、書き手や読み手の存在を軽く考えていたのではないか。

いや、軽く考えていたわけではないが、想いが足りなかった。

以前も<a href="http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=173280&log=20030219">こんなこと</a>があった。あの時のオレも何かかが足りなかった。

どんなに多作の作家であったとしても、営業が販売に関わる本の数よりは少ない。編集者が作る数よりも営業が扱う数は多い。書店ならもっとだ。一つ一つに全力を注ぐことは難しい。でも、あの時あの社長はあの雑誌が立ち行かなければどうなるかというモノを抱えていた。失敗しても次、ではなく、あれで成功しなければ次はなかったのだ。

著者もそうだ。これがダメなら次、という人もいるが、そうでない人もいる。

オレの仕事は営業だ。誰かが書いて誰かが編んだ本を売るのが仕事だ。その仕事の一つ一つは繰り返しのように思えるかもしれないが、全く同じ時間はないのと同様に同じ仕事も二度とない。

そういうことをちゃんと理解してやらないと、エラそうなことだけ言っててもダメだ。本当にダメだ。猛烈に反省している。