仕事と晩飯とその他

日記です。

新刊一点あたりの売上部数

先日の新文化に載っていた紀伊國屋書店BEST300を全部入力したものに親切な方が2000年と2001年の新刊刊行点数を入れてくれたのでそれを色々といじくってみる。もちろん、売上金額は2004年の数字なのでそのまま考えてはいけないが、あくまで大雑把に2001年と2004年の新刊刊行点数が同じであったと仮定して、ということで。新刊売上の全売上に占める比率は35%、平均単価は1600円、紀伊国屋書店のシェアが10%として、新刊一点あたりの売上金額と部数を出してみる。自社の数字は正確にわかるのでそれと比較してみるが、それについてはけして荒唐無稽な数字ではないと思える。ただし、新刊の売上比率が極端に低いと思われる出版社(学参や児童書などロングセラー中心の出版社、紀伊国屋書店のシェアについては傾向によって分かれるが、10%前後と考えて問題ないものと思われる)や平均単価が低いと思われる出版社(文庫や単価の低い単行本が中心の出版社、紀伊國屋書店のシェアも低い(5%前後?)と思われる)、逆に平均単価が高いと思われる出版社(学術系など、紀伊國屋書店のシェアは高い(15%以上?)と思われる)、極端に紀伊國屋書店のシェアが高いと思われる出版社(知ってるところで実数を聞いたことがある某社では40%に近いシェアだった。もちろん非常に特殊なジャンルだが)等々についてはもう少し調整したほうが良いかもしれない。上記の本当にいい加減な推定では新刊一点あたりの売上については福音館や幻冬舎よりも良い数字になってしまった。まあ、前提としていい加減な数字なんでそんなんで一喜一憂してもしょうがないが、自社について言えばやはりこの300社の中では新刊の刊行点数がかなり少ないほうであるということは事実のようだ。

ちなみに新刊一点あたりの売上を上記の値で推定してみた場合にもっとも低かったのは日本最大規模の新刊刊行点数を誇る自費出版のB社(ダントツ、でした)、ブービー賞はやはり同じく自費出版のS社だった。いや、あくまで私のいい加減な推定値による試算の結果で、ですが。