仕事と晩飯とその他

日記です。

予測はあてにしてないですよ。

個人的な意見だが、出版物については販売予測の精度というのはどういうデータを使ったところであまり当てにならないと考えている。高校生程度の物理とかの問題じゃないんですよ、予測に基づいた数字で企画の良し悪しを決める方法論について言えば正直な気持ちとしては「間違っている」と思います。自分が出したいもしくは出す必然性があると思うものを社内にぶつけて説得する、その過程の中で「売れる」「売れない」という話は当然出ると思うが、納得して出す以上最後にそれは「売ろう」に変わるんですよ。というかそうでなければ出す意味が無い。

だから自分は自社の企画の悪口言う営業が嫌いなんです。出してから文句を言うな。文句を言うなら出す前に言え。

ただ、会社によっては営業の意見なんか求められない場合も多々ありますが、なぜ意見が求められないのかということについては考えてみる価値があると思いますよ。他者の本ばかり褒めて自社の本の良い所(内容だけでなく、売れ方でも何でもとにかく良いところ」を見つけられない営業の意見を編集が聞きたがると思いますか?

かといって他社の本の悪口ばかり言って自社の本を持ち上げまくるような意見も無意味ですが。

ただ、編集者ではたまにいますよね、他者本の悪口しか言わない人。で、「どうしてこれが売れているのかオレには理解できない」。そうそう、理解できないから売れる本が作れないんですよ。理解しなくて良いから模倣してください。模倣はオリジナリティを生み出すための原点です。それがわからないと多分何も分からないと思います。