仕事と晩飯とその他

日記です。

同じ悩み。

午前中、クルマで子供の学校やら病院やらグルグル。最近テンパッて来ているので、病院の待ち時間を利用してカーナビで「サボテンブラザース」を鑑賞。最初の白黒映画の場面で既に感涙しそうになる。
午後は妻が昼寝をしてくれたおかげで娘と二人でゆったりとしたゴージャスな時間を過ごす。が、夕方妻が起きて以降はいつもの休日に。

例のセミナー、着々と人が集まってきたが、その集まり具合を見ていてつくづく思うのは、皆、いろんな意味で「不足」を感じている、ということだ。それは知識なのか経験なのか、人によってそれぞれだとは思うが、多くの出版社では、やはり営業は添え物でしかないのだ。だから、「売れる本さえ作っていれば営業など要らない」という意見もごく普通に出てくる。いや、確かに静山社は通常の意味での出版営業など必要としていないと思う。しかし、すべての出版社がハリー・ポッターを出せるわけではない。

著者が直接読者に働きかけて、という話が出てきている。「中抜き」ということで、取次・書店だけでなく出版社も飛ばしてしまえ、という方向性。後は東京糸井重里事務所のように出版社と取次を飛ばして書店と取引する形態。そこでは「編集」も「営業」も「流通」も「小売」も、十把一絡げに中間者として認識されている。

生産者(この場合は著者)と消費者(読者)の間に存在する者たちは、無視できないぐらいのノウハウを持っていなければ飛ばされてしまう、そういう時代が来るのかも知れない。いや、もしかしたら既にそうなりつつあることに気がついていないからこその「出版不況」なのかも知れない。つまり、役に立たない中間者はもう要りませんってことか。

まあ、とにかく、人の事を「寄生虫」とか「業界のダニ」とか呼んでいた某社の編集上がりの社長だって著者からしてみれば「寄生虫」かもね。彼は自分が一人で本作ってるって思い込んでんだろうな。印刷会社や広告代理店もぶっ叩いてるって言ってたけどきっとそれもみんな「オレの金を吸い取ろうとする寄生虫」なんだろうな。なんか狂ってんのかな。

中小零細出版社の企画のツボはある程度の塊として売れる商品群なんじゃないだろうか。単発の企画をどう結び、関連付けていくか。長く売るための方法論としても有効だが、短期的にも効果は大きい。