仕事と晩飯とその他

日記です。

今年のテーマは粘着。

うまくピアノが弾けない子供をしかりつける妻にいらだったりしたが、結局弾けるようになった子供を見て、実はすごく反省した。

子供の性格で自分に似ているなあ、と思うのは、一度出来たら満足してしまうこと。ケンダマでもコマでも楽器でも運動でもゲームでも、一度出来たらそれで「出来た」という感覚、すごくよく分かる。自分は一度出来てしまうと対象に対して興味を失ってしまう。しかも、一度「出来る」までが結構早い。それに対して妻はなかなか「出来ない」が、一度出来ても「もっと出来る」ようになるまで小さな目標を設定してずっと続ける。大抵のことが妻の方がうまくなる。

子供の頃、父親には散々ぶん殴られたが、父親からも母親からも「出来ない」ことで叱られたことはほとんどなかった。むしろ、母親には簡単に褒められていた気もする。習い事も、自分で行きたくて始めた書道とソロバンもすぐに厭きて辞めた。小学校の教師にも「執着心がない」と言われたのを思い出した。

無理してまでやらせる必要はないんじゃないか、と思う反面、子供の頃に無理してでもやっておかないと大人になってからでは取り返しのつかないこともある。技術がどうこうではなく「厭きずに続ける」という習慣こそ、子供の頃の習い事の最大の収穫ではないだろうか。習い事に限った話ではないが。

一度「出来た」のは終わりではなく始まりなのだが、どうもそれが自分にはぴんと来ないようだ。終わりのイメージがないのかもしれない。そのおかげで一度「出来た」に過ぎない事を「出来る」と言って「その程度は出来ると言わない」と言われて恥を掻くこと多数。よくいる「分かってない」奴になってしまったうようだ、オレは。

先日、島本和彦(漫画家)の「熱血漫画家十訓」というのを読んだ。島本和彦の漫画(『炎の転校生』とか)はあまり好きではなかったので単行本を持っておらず、こんなものがあるということを先日初めて知った。壁に貼ってる漫画家もいるそうだが、こりゃ貼りたくなるわな。北海道なまりで読むと最後でちょっと泣きそうなぐらい暖かい。

--以下、引用。

熱血漫画家十訓

一・命がけで描け

一・限界を超えて描け

一・夢を見て描け

一・自信をもって描け

一・思い切り描け

一・喰うのを忘れて描け

一・よく寝てから描け

一・明日も描け

一・最後まで描け

一・失敗したら 新しいのを描け