仕事と晩飯とその他

日記です。

品切について その一

業界統一(標準)書誌DBを作ろうという話で出生届と死亡届(長期入院届)という話が出ているが、現時点で出生届については出版社が能動的に動かずとも取次や書店が親切にもやってくれている(そのせいで出版社側が能動的に新刊の書誌を提供しないことが問題だったりするわけだが)。が、死亡届(長期入院届)については出版社が能動的に働きかけない限り認知されることはない。例外としてアマゾンのような「在庫情報に厳しいオンライン書店」というのがあり、在庫情報が不明確な場合、書店側で入手の可不可を表示している。ここで「オレんとこの本は品切になっていないのに勝手に……」という不満が発生している。「アンタんとことがきちんとやってないからしょうがないんだよ」と思うこともあるが、そうではなく、そういう在庫情報の開示に無自覚な出版社に対して安価で簡便な(できれば無料で手間要らずの)システムを提供すること、が課題とされている。

久しぶりに社内で「品切」の処理を行って思ったが、新刊で刊行される時ほどではないにしても、商品を「品切」とする際にはかなり多くの処理が必要となる。正直言って面倒だが、「受発注のトラブルを避ける」というメリットだけではなく、実は他にも多くのメリットもあることに気が付き始めている。「問い合わせ等の電話の激減による手間の軽減」については以前から気が付いていたが、ここへ来てそういった、どちらかと言えば消極的なメリットだけではなく、売上を伸ばすための積極的なメリットとして「品切商品を探してアクセスしてきたお客さんに類似の別商品を案内できる」という可能性に注目している。