仕事と晩飯とその他

日記です。

手間を減らして時間を作り出すための努力ってことか

ここしばらく低迷していたWebのアクセス数が伸びてきたので、手分けしてあちこちのページを手直し。品切になった商品について、やるべきことを整理しながら進めていたが、以前に比べて随分やることが増えた。新刊の時にはある程度手間をかけているわけだから、品切(絶版の場合も)の時にも手間をかけてやらないと、という気もする。先日の情整研の場で、「本の出生届」という表現が出ていたが、今日の作業はいわば「本の死亡届」だ。

今日やっていたのは、1.Web(カタログページや一覧)での品切表示(弊社では表紙の画像も「品切」という文字が書かれたものに変更する)。2.Web(品切一覧)での表示(javascriptを利用した簡易DBファイルを更新)。3.リンク用ファイル(現状はTRCのダイレクトリンクにのみ対応)の更新。4.取次・書協の在庫ステータス変更(版元ドットコム経由なのでラク)。5.注文書(一覧・ジャンル別)の変更(通常は削除)。一つ一つの作業はさほどでもないが、品切表示用の表紙画像を作ったりカタログページの紹介文をちょこちょこ変更したり、特に今日は5点まとめて作業を進めていたので最終的な確認も含めて結構時間がかかった(と言っても来客などを除くと実質1時間ちょっとしかやってないが)。

で、やってて思ったが、キチンと死亡届を出すことによるメリットはかなりある、ようだ。

まず、Webで品切情報を公開して以降、品切の商品に関する読者や書店からの問い合わせは間違いなく減った。さらに取次に在庫情報を公開するようになって以降、品切商品に対する書店からの注文もほとんど来なくなった。

無駄な電話やFAXのやりとりがなくなっただけでもメリットだが、それ以上にメリットと思えるのは在庫を品切にした以降の無駄な注文が減ったことだ。逆に問題点としては、品切にして以降もだらだらと返ってくる返品がまったく消化されなくなったこと、があげられるが、メリットからすると小さい。

あと、社内的な問題点としては、「本の死亡届」がこれだけ重要であるにも関わらず、「本の出生届」に比べて意識が弱い、という点だろうか。確かに「出生届」をきちんと意識するようになったのが最近だから「死亡届」はまだ時間がかかりそうだ。「それで本が一冊でも多く売れるのか?」とか突っ込まれそうだが、「無駄な応対(電話やFAX)を減らすことで本を売るための作業をする時間を作り出す」と言えそうだ。