仕事と晩飯とその他

日記です。

説明会も無事終了。

土曜日、語学書センターに立ち寄り。在庫が減った数点をピックアップ。会社で荷造り・仮伝を起票し、自転車で直納。そのままシニアワークへ。

既にセットアップはほとんど終了。人も多数集まっている。腹ごしらえをしている間に甲川さんの話が始まっており、若干聞き逃す。その後、庫本さん。
「手間のかかる仕事は機械にやらせて、浮いた時間で人間にしか出来ないことをやりましょう。」
「POSのデータを見ることによって地域のお客さんが何を求めているのかが見えてくる。地域に求められる本屋像が見えてくる。」
「返品の作業など、バーコードリーダーを使えば小さい字を見なくても済むようになる。お年寄りには本当に便利ですよ。」

第二部では6台のパソコンを使い、実際に動かしながらの説明。聞く方も話す方も真剣なやりとりが展開され、用意された時間はあっという間に過ぎた。

懇親会。色んな人と意見を交換。

「自動発注に頼るのは仕入れの独自性・創意工夫を捨ててしまうことにつながる。それで効率をあげてというのはあまりにサラリーマン的な発想ではないか」と東京の若い書店員に突っ込まれる。「食うために売る本っていうのが必ずある。それの管理を自動化することによってもっと他のことが出来るのではないか。だから自動化は人間にしか出来ない作業をやるための時間を確保するために有効なのだ」と、さっきの庫本さんのセリフをほとんどそのまま引用。考えこんでいた。考えるってのはヒトにしか出来ないことだ。オレも20代のウチにもっと考えておけばよかった。

二次会。甲川さんと上田さん以外は全員揃った。POSデータの実売補足率が70%程度、と言うと「ウチらは残りの30%やな」と突っ込まれたが、逆に言えばウチの本はほとんど置いてもらえない(置くこと自体に意味がないかもしれない)のも事実。だからこそ、新しい形での外商、店に置かない販売手法「攻めの客注」にいたる道筋をどういう形で作り上げることが出来るのか、そこが重要ではないかとあらためて認識する。

ようやく共闘できる相手が薄らぼんやりとではあるが見えてきた気がする。ただし、版元ドットコムもそうだが、理念だけではなく、実利が伴わなければ行動自体を持続することが出来なくなる。自分に出来ることはわずかであっても実利につながる道筋を整備していくことだろう。まずは書誌データの整備だ。