仕事と晩飯とその他

日記です。

文教堂の新年会は

イマイチだったな。なんかもう、ああいう大人数でふわふわと飲み食いするだけのイベントはいいかも知れない。社長の宴会芸も飽きたし。知った顔もいっぱいいたけど、二次会も出ず飲み直しもせずそそくさと引き上げてきた。

ただし、幻冬舎見城徹社長の来賓挨拶だけはなんとなく耳に残った。

幻冬舎は今年10年目を迎え、1月30日にはジャスダックに上場する。その10年間(と言っても10年前から間を飛ばして一気に今)を見城社長が淡々と語った。

10年前、会社を興してから最初の新刊6点が出るまでの間に行った自宅の近所の文教堂のこと、四谷の事務所で毎日著者たちに向けて執筆依頼の手紙を書き続けたこと、二人しかいなかった営業担当者の報告を毎日聞き、1年後5年後に会社があるのかどうか想像もつかず、まして10年後に文教堂の新年会で来賓として挨拶することになるなどとは思いもしていなかったこと。

「売れる本を作ろうと心がけてきました。売れる本に悪い本はない。売れる本は全て良い本です。良い本を作っても売れるとは限りません。そういう時はあきらめてまた売れる本を作ります。」

「出版不況と言ってもその失われた10年に創業した会社ですからこれが当たり前だと思っています。」

ちょうど株式公開のタイミングとも重なり、この10年間を振り返っての発言は思いのこもったものだった。最後に少しこみ上げてきていたようにも見えたが気のせいではなかったと思う。

ここ数日気分が沈みがちだし、見城社長の話を聞いたところでスカッとしたというわけでもないが、聞かないよりはましだった気がする。

文教堂に行く前に某通販会社の営業担当者と打ち合わせ。一気に15点ぐらい扱ってもらえそう。売れ筋中心だが、在庫が重ための商品もいくつかさばけそうで一安心。

そういえば文教堂の新年会でブックストア談の店長などとも会う。買収(営業譲渡)されてたんだよなあ。なんかすっかり忘れてた。

地方の書店さんからウチの本が1冊も売れていない(しかも1年分)POSデータをもらった。中を見てみると結構面白い。やっぱり配本のない出版社の本はまったく売れていない(配本があっても売れていない出版社も多いが)。ウチの会社のジャンルだけに絞って言えば工夫の余地はありそう。

春のフェアの販促物、今年の新機軸が決まらない。

とある広告代理店、4年ぶりに営業に来たそうだ。すごい間隔だ。