仕事と晩飯とその他

日記です。

こんな日に配達ですか!

オリンピックの期間は本が売れない。テレビを見るのに忙しくて本を読むどころではないかららしい。本当にそういう原因なのかどうかは分からないが実際にその期間は「売れない」というお店が多いようだ。

ワールドカップもまったく同様だった。今年の6月はどこの書店も苦しかったようだ。当然のことだが出版社もキツかった。6月の数字さえ確保できれば今年は結構良い売り上げで終われたのに……。

新聞によると、ワールドカップは各方面(小売や外食)にマイナスの影響を与えたらしいが宅配ピザなんかはプラスだったそうだ。どんなにサッカーが見たくても何か食わないといけないんで、当然と言えば当然の帰結だろうか。今日(東京は雪でした)のような日にも「出前」関係はそこそこ繁盛しそうだ。雨の日なんか、悪いとは思いつつ我が家でもピザを頼んだりする。

今年、地方の書店さんで配達やら外商やらについて詳しく話を伺う機会があった。いわゆる外商だけではなく、より積極的に注文をとり「配達」を行う。そのためにPCで顧客管理を行い、外商先の学校図書館の蔵書管理まで行っている。パソコンに導入されたシステムはシステム屋と共同で開発したものだ。

私と友人(本屋の2代目)は、その店の雰囲気(エロ本がいっぱい)とオヤジさんの話の見事なまでの食い違いっぷりに感動した。だって、入口にエロ本が置いてある店が裏でこんな先端的な事をやってるだなんて、普通は気がつかないって。そこまでやらんと本屋という商売が成立しないというある種の「厳しさ」にオレは打たれました。と、同時に店頭だけでなく、外商や配達という部分を見ないでその店を語ることは難しくなっている、とも思いました。

以前は簡単だったんですよ。店売と外商はけっこう明快に分かれてたし。でも、それが渾然一体となっている。いや、もしかしたら地方の店は「配達」抜きでは語れなくなっている。

店売で売ってもらうための工夫だけでなく、店に商品を並べずに売ってもらうための工夫。単に宣伝だけではなく、より積極的に本屋を巻き込むための仕組み。学年誌が押さえていた市場はここだったのか。

さて、どうしよう。

私が話を聞いて興奮してしまったお店は別府のおおくま書店さんです。別府市内に住んでいる方でしたら1000円以上お買い上げで無料で配達してくれます。