仕事と晩飯とその他

日記です。

プログラミングという娯楽

仕事などで一緒になっている皆さんには驚かれることがあるが、オレには趣味らしい趣味がない。読書はあまり趣味じゃない。それでも若い頃(小学生から中学高校大学まで)は随分と読んだと思う。最近はあまり読まない。いや、いちおう読んではいるけど、趣味っぽい本じゃないしなあ。それに、本棚の本を再読することが多いんで。何度か読まないと血肉にならないタイプなので自分にあった読み方なのかもなあ。顧客としての読者からは降りちゃった感じなのかも。一番最近読んだのは(って言うほどの本じゃないけど)『誰が本を殺すのか』の文庫版上下。単行本で買って誰かに貸したら返ってこなかったんで文庫が出た時に買って再読したのを今になってまたまた読んだ。文庫版は大幅加筆だったんでそれはそれでよかったわけです。久しぶりに読むと「あれ? このヒトも出てたんだ」みたいな感じ。そういえばオレは本屋でバイト始めてから読む本の冊数がグンと減った。多分、本屋でバイトしたことで読むのより売るのが好きなことに気がついてしまったオレは書店員が本を読むことをいまだかつてないほど求められている今の時代には本屋ではバイトはできないと思う。

閑話休題

素人っぽくて嫌になることもあるが、βをいじっていると本当に楽しい。高校生の頃からプログラムは作っていたし最初の大学ではFortranも勉強した。が、ものにはならなかった。特にFortranは全然分からなかった(今でも分からない)。BASICはなんとかなったのにFortranがあまりに分からなくて一気にプログラミングから気持ちが退いたなあ。考えてみるとあの電算室で全然できなかったFortranが人生を変えたのかも。ああ、でもその後、MacでDirectorのLingoとかHyperCardとかいじる機会があって、その時にはBASICかじっておいて良かったなと思ったことはある。Fortranのことは思い出しもしなかったが。デザインはなあ。最高峰の環境にいたんだから、もっと吸収しておけばよかった。いや、それ以前の問題として概論の部分だけでもなぞっておくべきであった。本当にもったいないことをしたと思っている。

それはともかく。

βを動かすためにはPHPXSLTが必須で、それはHTMLよりはプログラムっぽい。というか、いちおうPHPもXSLも言語だということで。

以前から例えばExcelACCESSVBAとかも楽しいと思っていた。ExcelAccessは仕事にも随分役立ってる。仕事だけじゃなくセミナー講師とかもその辺がどうこうが下敷きにあったからで、本読んでどうこうはないなあ。そのあたり、オレの弱点だな。

それもともかく。

PHPとかXSLTとか、すごく楽しい。心の底から面白い。これが仕事になるとかは思わないけど(少しぐらいは金にしたいとは思っているけど)、なんだか色んなことができることが楽しくてしょうがない。ある意味、これは趣味なんだと思う。趣味だけど小遣い稼ぎぐらいはできるかもしれない。いい趣味を見つけたような気がする。こういうのでなければベランダ菜園とか、そっちのほうで趣味を云々してたかも。趣味とは言ってもちょっとぐらいは実益の部分が欲しい。そういう感覚ってとても一般的なのかなとは思う。例えばブログでのアフィリエイトとかKDPでの自分出版もそうだ。趣味だけどちょろっとは稼ぎたい、みたいな。そういう感じ。ヒトは小遣い稼ぎに弱い。趣味を完全に持ち出しで楽しめるのは王侯貴族だけで、庶民は趣味にも、ほんの僅かながらの、実益を求めたい。KDPだけでなく電子書籍が趣味と実益的なところを夢想する庶民の小遣い稼ぎ願望の受け皿となるのは全く正しい。自費出版なんて小金持ちのやることだ。

ここで自分はどうかと改めて自問してみる。「同人誌を作って売りたい」みたいなのと同じような気持ちで「Webサイトを作って小銭を稼ぎたい」のではないだろうか。いや、多分そうなんだろうなあ。

いいか悪いかは別として、事業を立ち上げては潰してみたいなのを繰り返すヒトも似たようなモンなのかも知れない(規模やリスクは全然違うが)。起業が趣味、みたいな。もちろんそのためには諸々前提があるわけだが。

自分は何も趣味がないと思っていたが、Webサイトがどうこうは心の底から面白い。たまたまいい素材があってそれを比較的自由に使えてという状況だからこそなのは分かっているが、こんな面白いことばかりやってたら本業に支障がありそうな気さえする。

それぐらい面白い。

問題は現状ではほとんど小遣い稼ぎができていないということ。

そこはあれだ、近いうちにあれしてあれだ。

などというのも楽しい。

色んなことを抜きにして楽しい。