仕事と晩飯とその他

日記です。

読書の話

カート・ヴォネガットの小説はどれも大好きです。でも『タイタンの妖女』と『猫のゆりかご』は別格かな。

ジョン・アーヴィングアイオワ大学でカート・ヴォネガットの講座を受けていた、という話を読んでからずっとジョン・アーヴィングが気になっていたのだが、高校生の頃に読んだ『ガープの世界』はとても面白かったけどイマイチ入りこめなかった。

随分経ってからケーブルテレビで映画の『サイダーハウスルールズ』を見てかなりぐっと来たので、思いきって原著の ”The Cider House Rules ”に挑戦してみた。

もう大感動。映画の感動を100とすると10000ぐらい? 高校生の時に読んでたら絶対に医者をめざしたと思う。途中の場面を思い出しても涙腺が緩む。Dr. Larch... Melony...

で、カート・ヴォネガットが擁護していたセリーヌも大学生(高校生?)の時に読んだよ。読みました。『夜の果ての旅』。んー、どうしようもないからくりに巻き込まれてしまう人生の切なさよ。確かにヴォネガットの作品と共通するところがある。すごい。

カート・ヴォネガットが読んでたかどうかはわからないけど、イリヤ・エレンブルグの作品も好きです。といっても読んだのは『トラストD・E』と『フリオ・フレニトの遍歴』だけだけど。世界を滅ぼそうとする男たちの物語。この物語、実は共通の登場人物が。フリオ・フレニトのモデルはトロツキーらしいんだけど、そんなことはどうでもいいんだな。

そろそろツヴァイク読もうかなあ。『ジョゼフ・フーシェ』や『マリー・アントワネット』、今なら面白く読めそうな気がする。気がするだけだけど。

面白い本って尽きないと思うけど、悔しいのは全部は読めないだろうってこと。あと、読めるにしても原著じゃないってとこかな。レムとか原著で読もうって思ったこともないな。

まあ、せいぜい気が付いた範囲で読んでみようと思います。