仕事と晩飯とその他

日記です。

昔の歌を思い出す

南こうせつの歌でタイトルは確か「マキシー」だと思う。あえて調べない。姉ちゃんが聞いてたんで覚えてしまった。死んでしまった友人(女性だと思う)に語りかけている陽気な歌なんだが、歌詞の中で約束していた夢を語る部分があった。「青山にでっかいビルを建て、おかしな連中集めて、自由な自由なお城を作ろうと」、そんな歌詞だったと思う。ちなみにこの段階でもGoogleでは調べていないがさびの部分なので歌えるほどに覚えている(ああ、この無駄の記憶力をもっと役に立つことに使えていれば)。

で、この歌のその部分がガキの頃から「それで?」という感じだった。

姉ちゃんがこうせつのアルバムを聞いていた頃、俺は親戚から大量にもらったムツゴロウこと畑正憲を読んで動物王国に漠然とした憧れを抱いていた。でも、そこに集まった若者たちはどこに向かうのかに漠然とした疑問があった。ガキなのにまったく。

『さらば国分寺書店のオババ』を始めとする椎名誠の本のいくつかは高校生の時に読んだ。うーんどうかなあ、残念ながら俺は読者になれなかった。

地元に有名な映画館があった。立ち上げた若者たちの顛末は椎名誠風の文章で本にもなり、実際その映画館は若者をひきつける熱のある場となっていた。お恥ずかしいことに高校生の俺はそこで8mm映画を上映した。楽しかったなあ。浅野のギターも懐かしい。でもそこに集まる若者にはなんか違和感があった。上映は一回こっきりであった(ま、もともとその予定だったのだが)。

『ぼっけもん』というマンガが人気だったがその良さが俺にはまったくわからなかった。

俺にとってそれらに何かが共通していることに今日になって気がついた。なんつうか、文字通り他人事なんだろうな、俺にとっては。

なんちゅうか、ヒトが直接支えられる人数ってのは夢とかなんだとかがあったらあったですごく小さくなっちゃうのかなあってこと。うまく言えないけど、自由に生きる夢とかなんとかそんなもんで支えられるのは自分ひとりなんじゃないのかなあって、そんなことを思った。

全然ネガティブではないです。というより、そういう何かにこだわるなら一人で生きたほうが都合がいいんじゃないかなあって。単純に言うとひとりで1000万稼げるヒトでもスタッフ抱えたら同じ金額じゃ回らんでしょ、と思うのね。やっぱりひとり(もしくはごく少数)のほうが回るんじゃないスかねっつうか、まあ、要はそんな話。