仕事と晩飯とその他

日記です。

5月の所感と6月の手ごたえ

実売はぱっとしなかった模様。納品も渋め。でも、ここしばらくの納品減は確実に返品減にもつながっている。結果的に期間の売上は悪くなかった。残念ながら、売行良好(あくまで当社視点)の商品について返品率が極端に低くなっている。これはつまり売り逃しが発生している可能性を示唆している。従来に比べ物流は確実に改善されている。なので、物流のタイムラグによる「機会損失」は間違いなく減っている。が、弊社の場合は常備をやっていないので、細く長く売れ続けている商品の置き直しに課題がある。そのあたり、数年前から取り組み続けているのだがなかなか改善の兆しがつかめない。こまめに回って補充をもらうのもいいのだが、棚という限られたスペースの奪い合いと、書店員の営業時間という限られた時の奪い合いをどこまで続けるのか。書店営業をこれ以上縮小することは命取りになりかねないと思ってはいるのだが……。昔と比べてアポ必須という書店も増えた。それ自体はそれでかまわないのだが、今のままの書店営業という形態はそろそろ無理があるような気がしてならない。例の本とは真逆かもしれないが、オペレーションコストを下げるためには現場レベルでの営業との折衝は無理があるように思う。
で、6月は地味にスタートしつつも、ようやく納品が全円を上回りそうな、そんな予感。とはいえそれも既刊のみ。新刊が出ないことには始まらない。今年、5月が終わって新刊は4点。他の社にそんな話をすると「よく維持できてるね」とか驚かれるが、俺も驚いてるよ。なんとかなってる。それぐらい、読者の新刊離れ(定番志向と言い換えてもいい)は明確だ。こちらとしてもこれぐらいの新刊点数でも利益が維持できれば問題ないのだが……。過去のやや高コスト体質の商品が半を重ねてもなかなか大きな利益は生まれない。原価抑制は一時的な話ではない。その重要性を改めて痛感している。