仕事と晩飯とその他

日記です。

原価を抑えることの意味

<a href="http://bit.ly/d9SKUT">『どすこい出版流通』</a>、例の日記でまたも話題に。この本を読んで「流通の効率化などが出版文化をだめに」とか「効率化よりもっと大事なことが」とか「内輪の論理」とか言っちゃう人は自分自身の前提を疑ってみてもいいんじゃないかなあとボクは思います。大事なことはなんでしょう。

原価を落とすのは、長く売る、つまりより長く読者に届けるための手段に他ならない。物流の効率化や情報のインフラ整備もそう。作った本を大事に売り続けるためにこそ、そういう努力がある。そこがわからないなら電子書籍に期待したって意味ない。

紙の本はとても優れたパッケージだと思うがそこにこだわり過ぎると罠にはまると思う。出版社が扱っているのは工芸品ではない(もちろん工芸品的な本があってもかまわないが)。何が求められているのか。答は既に出ているように自分には思えてならない。