仕事と晩飯とその他

日記です。

ドニー・ダーコ

 「ドニー・ダーコ」、面白いですよ、というお勧めをいただいたので借りてきた。見終わってすぐではなく、一晩経ってからじわっと来た。何もかも、そうなんだ。全てが氷解する感じ。そして何気ないひとつひとつのシーンを思い出しその意味を考えると胸が締め付けられるように切なくなる。なるほど、後に残る感じはこういうことか。
 映画館の二本立てが「死霊のはらわた」と「最後の誘惑」、どちらも好きな映画なのでぐっときた。それにしても役者が映画やCATVのドラマなんかで見たことある顔が多いなあ。ギャラクティカの大統領とかERのお医者さんとか。
 見終えてから「ジェイコブス・ラダー」と「メメント」をまた見たくなった。あと、当然の如く「死霊のはらわた」と「最後の誘惑」も。特に「最後の誘惑」は必須かなあ。映画の“Accomplished.”ってセリフとピーター・ガブリエルの音楽は凄かった。原作『キリスト最後のこころみ』(恒文社)は重厚な本だったけど読んで良かった。映画とは違う感動があった。
 主役のドニーの演技がいいなあ、と思ったらトビー・マグワイアに近い若手演技派の評価らしい。「ブロークバックマウンテン」にも出てるのか。今度借りてこようかな。トビーと言えば映画の『サイダーハウス・ルール』がすごくよかったのでジョン・アービングの原作を読んだらこれがとんでもなく感動作でまいった。映画もいいが原作は遥かに上。St Cloud'sでの“Princes of Maine, Kings of New England.”のセリフとかDr.LarchとかMelonyとか、思い出すだけでちょっと泣きそう。