仕事と晩飯とその他

日記です。

どうやらオレにも業界愛がないようだ。

『本の現場』読みました。

むか〜し、K出版のI澤氏が「自分には業界愛が(あまり)ない(かも)」と仰っていた気がしますが、どうやらワタクシにも無いようです。ではなぜこの業界で働いているのかというと、たまたま、でしょうか。うん、たまたまだと思います。でも、仕事ってそんなもんじゃないんですか? やっぱ強い意志で自ら望んだ道でなきゃダメ? とかまたそんなこと言ってると「だからオマエは負け組みなんだぁああ!」みたいなこと言われちゃうんですかね。まあ、多分そうなんだと思います。アハハ。

やっぱ個人的には(店員やメーカーが)売りたいものじゃなくて(読者や消費者が)買いたいものが並んでいる店のほうがいいです。本との思いがけない出会いは欲しいけどなんか頑張っちゃってるのはちょっと。でも食い扶持稼ぐためにはそういうわけにもいかないんで無理やりでも押し込まないといかんのです。電子書籍がどうこう以前に川上の論理が破綻してドッカーンと吹っ飛んだりするところ、これからますます増えてくると思います。ごく一部の例外除くと例えばドラクエみたいな「待望の」商品なんてほとんどないわけで、それで成立していることにもともと無理はあるんじゃないでしょうか。いや、待ってるヒトが少しでもいればって気持ちはあるとは思いますが、それは結局のところ川上の論理かもしれません。でも、細かいことは抜きにして売らにゃいかん、売らないと喰えんわけです。本屋も出版社も取次もライターも、その意味では共犯です。どこが悪いとか言ってる場合じゃない。

なんか息苦しいほどの業界愛を体感する機会が続いててちょっと愚痴っぽくなりました。飲まなきゃやってらんねえ気がするんだけど土曜日からずっと飲んでないんで今日も飲みません。飲まないほうがやっぱ体調もいいし。

そうそう、本の最後のインタビュー(というか対談)で沢辺さんが「インターネットに飽きてきた」と言っていましたが、そんなこと言ったら自分は最近この業界に飽きてきたような気がしますよ。でも他の仕事も知らないので濡れ落ち葉のようにすがりつこうと思います(とか言ってると保身だけの年寄りは出てけって若いモンに怒られるのか、ツライ)。

むか〜し、まだ中学生か高校生の時に親と「もう貧乏は飽きたねえ」と言って笑ったことを思い出します。飽きたからって止められないことってありますね。人生って難しいです。