仕事と晩飯とその他

日記です。

昔を思い出した

色々あってちょっと嫌気がさした時、ああ、中学生の頃に戻れたらなあ、と思うことがある。中学生の頃に戻れたら幸せなんじゃないかと、現実から逃避するためにそんなことを考える。

昨日、そんなことを思いながら駅から自転車で帰る途中、突然、新聞配達をしていた中学生の日々を思い出した。
暮れの札幌、まだ根雪になる前、気温が少しだけあがったせいでみぞれが降りしきる夕暮れ。脇に抱えた新聞が濡れないように気を使いながら配達するオレ。寒くて寒くて寒くて寒くてどうしようもないのにそれでも新聞を配り続ける中学生のオレ。手袋の中まで水は染み込んでくる。靴の中も水浸しだ。電灯に照らされた玄関を次から次へと、一軒一軒回り続ける。暗くなった住宅地、人通りも無い道を、次の家へ次の家へと移動し続ける。いつまで経っても終わらない。まだ帰れない。

ああ、今はなんて幸せなんだ。絶対中学生になんて戻りたくない。絶対にだ。

ま、でも今になってよく考えると「北海タイムス」という当時既に購読者が激減していた新聞の夕刊だったから配達が大変だったんだな。道新だったら楽勝だったんだろうな。ああ、昔からそんなのばっかだな、オレ。そしてよく考えたらあれは中学生じゃなくて小学生の時だったような……、もう記憶も曖昧だな。